【浦和 vs 仙台】マルティノス、そのスピードでちぎって、ちぎって、ちぎりたおせ!

2020年10月17日(土)


ここにきて、マルティノスの存在感が高まっている。

2018年に横浜FMから加入して以降、チームの力になれない時期は長かった。攻撃の切り札として途中出場で決定的な仕事をすることもあったが、何もないまま終わってしまうことも少なくなかった。

今季もシーズン序盤はサブとして過ごし、後半終盤に投入されるというパターンが続いた。7月22日の柏戦からはメンバーからも外れるようになり、その間にケガもあったが、10試合連続ベンチ外という苦しい時期があった。

転機となったのは、9月13日の札幌戦。久々のベンチ入りとなったマルティノスは途中出場から同点ゴールに関与、さらに得意のドリブルでボックス内で局面を打開し、決勝点をアシストして気を吐いた。

そして、そこから毎試合のようにジョーカーとして投入される試合が続き、10月4日の名古屋戦から前節の柏戦まで3試合連続スタメン起用と、徐々に起用の優先順位も上がってきた。

中盤から自陣でブロックを作り、守から攻のトランジションで素早くゴールに迫る形が攻め手の1つになっている今の浦和にあって、マルティノスは特徴がうまくかみ合った時に強力な武器になることを証明してきた。

相手が守備網を敷いてスペースを消されている時は苦しむ場面も多いが、前方にスペースが広がっている時は、天性のスピードでサイドを切り裂きチャンスを創出できる。スプリント数がチーム1になることも珍しくないように、一瞬の爆発力で繰り返し相手の喉元に鋭い刃を突きつけられるのもストロングポイントだ。

出たとこ勝負のサイコロみたいな計算しにくいキャラクターではあるが、少しずつ安定感も出てきている。大槻毅監督も「以前は少し波があったが、継続してこういうパフォーマンスを出してくれるようになったのは彼の成長だと思う」と評価する。

長所と短所がはっきりしているので、苦手なことは弱点として残ってはいる。守備は以前に比べると精力的に関与するようになったとは言え、まだまだ気の抜けたプレーが散見される。直近の柏戦でも「言い方が悪いとサボっているようなところがある」と指揮官が言及したように、他の選手をカバーに奔走させないといけない時はある。球際での強度、執着もまだまだ物足りないところはある。

しかし、それでもマルティノスのスプリントとスピードに乗ってボールを運ぶ能力は 余人をもって代えがたい。とりわけ、試合終盤で疲れの出る時間帯でも自慢の快足で敵陣を一気に攻略できるのは非常に大きい。

これからもっとチームの結果、ゴールに直結する仕事の数が増えていけば、必要不可欠な存在になっていけるはずだ。


文:神谷正明(浦和担当)


明治安田生命J1リーグ 第23節
10月18日(日)16:00KO 埼玉
浦和レッズ vs ベガルタ仙台
埼玉スタジアム2002(浦和レッズ)
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