【沼津 vs 八戸】新潟から沼津へ期限付き移籍で加入した秋山裕紀が魅せるアスルサッカーを飛躍させる大きな可能性。

2020年10月6日(火)


「周りの人に自分が来たから『このチームが変わったね』と言われるようなプレーを見せたい」。そう意気込んでいたのが沼津加入直後の練習後に取材したときのことだ。9月のシーズン途中に新潟から沼津へ育成型期限付き移籍で加入した秋山裕紀。前橋育英高から新潟に加入後は、ルーキーイヤーの昨季は6試合、今季も新潟で11試合に出場している将来を期待された逸材だ。沼津でのデビュー戦となったJ3第16節の福島戦こそ途中出場だったが、その後3試合連続でスタメン出場し、すでにプロ初得点を含む2得点を挙げるなど沼津の攻撃において中心選手となっている。

チームにフィットするのも早かった。その要因について問うと、「チームメイトのみんなが暖かく迎えてくれたし、サッカー面でもいろんなコミュニケーションをとりながら練習もできている。最初はサッカーのやり方も監督も選手も違うので難しい部分もありましたけど、試合を重ねていく中でチームのやりたいことと自分のやりたいことがうまくマッチしてきている印象はある」と話している。特に印象的なのは、誰にも臆せず練習でも試合でもピッチ内で要求する姿だ。その堂々たる振る舞いは、まさにピッチ内での司令塔に相応しい。実際に彼のところに預ければ、テンポも上がり、ボールも落ち着く。「自分はボールを触ってナンボの選手」と本人も話す自身の特徴と「J3の中でも1番ボールを大切にしようという意識はある」というチームの特徴をうまく調和し、ゴールに直結する“違いを見せる”プレーがスタジアムに足を運ぶアスルのサポーター達を心躍る気持ちにさせている。

またチームにも彼の存在が攻撃面で好影響を及ぼしている。自身も得点を決めたJ3第17節のC大23戦と前節・讃岐戦の2試合は、アタッキングサード付近でチームとしても意図した崩しから得点という形にも結びついている。そのチームが見せる成長ぶりの一端には、「他の選手たちも努力を続けてくれているとは思うが、(秋山)裕紀の加入はそういう意味でも大きい」と今井雅隆監督も評価しているポイント。前半戦でチームが苦しむ要因にもなってきた“押し込んでいても相手を崩し切れない質”が彼の存在で解消に向かいつつある。頻繁にパスコースを作るきめ細かなポジション修正やワンタッチやツータッチで攻撃にテンポを生み出すボール捌き。“1人入るだけでここまで変わるのか”という衝撃も与えている。ゴールとアシストを含めて「15は取りたい」と結果にも貪欲な秋山裕紀。彼の存在がアスルの攻撃的なサッカーを飛躍させる大きな可能性を感じさせてくれている。


文:森亮太(沼津担当)


明治安田生命J3リーグ 第20節
10月7日(水)13:00KO 愛鷹
アスルクラロ沼津 vs ヴァンラーレ八戸
愛鷹広域公園多目的競技場(アスルクラロ沼津)
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