【徳島 vs 琉球】岸本武流、ガッツポーズ。

2020年10月2日(金)


「まさのせいです(笑)」(岸本武流)。

前節・長崎戦(1○0)、首位・徳島と3位・長崎の上位直接対決。徳島としては突き放すチャンスであり、敗戦して勝点差を縮められることは避けなければならない一戦。キャプテンの岩尾憲は「非常に緊張感のあるゲームだった」と振り返ったが、両者の駆け引きが最後まで続く好ゲームだった。どういう結末を迎えてもおかしくない展開の中で、終了間際に勝利を引き寄せたのは岸本のクロスと渡井理己のシュート。

アシストした岸本は「ほんまにみんなが必死に頑張って無失点でつないでくれた結果だと思いますし、僕が入って試合を決められたというのは自信にもつながるので嬉しいです」と頬を緩めた。また、得点が決まった後には「めっちゃガッツポーズとかしとったんですけどね。まさ(得点した渡井)が僕の所に駆け寄らなかったので映らなかったんですけど。まさのせいです(笑)」と映像には映らなかったものの喜びを爆発させていたそうだ。

岸本のガッツポーズで思い出すのが、第20節・新潟戦(1○0)。長崎戦同様、終了間際に岸本のアシストから劇的決勝弾が生まれてチームは勝利した。今季の岸本を知っている方からすれば、あのガッツポーズに込められた思いを察することはできただろう。

「去年はずっとスタメンをやらせてもらってましたが、今年はなかなかそうはいっていません。(同ポジションの藤田)征也さんも調子良いですし、自分はなかなか結果を出せなくてスタメンを取られる時期がだいぶん続いとったし。それは、いまもそうなんですけど。結果を出さなければいけないというプレッシャーもありました」。

その姿を観ていたからこそ、チームメイトは岸本を称えた。長崎戦後の記者会見に出席した岩尾は「今日、1人だけ名前を挙げるとすれば僕は岸本選手を個人的にピックアップしたい」と名前を挙げて「プロフェッショナル精神に“尊敬したい。尊敬しています”」と言及した。

岸本に「その話を知っていますか?」と尋ねると「その記事を読ませてもらって胸が熱くなりました」(岸本)と返答があった。岸本の言う“記事”とは、おそらく岩尾のコメントのことだろう。※全文はこちら(https://www.jleague.jp/match/j2/2020/093020/live/#player

長崎戦翌日、練習場に戻ってくると「(表原)玄太くんと松くん(松澤)からも“読んだ?”って聞かれたんですよ。“読みました”って答えましたけど“憲くんにしかできないな”とみんなで話してました」。岸本に対する岩尾の発言ではあったが「僕以外にも頑張ろうとやる気を起こさせるような、人の上に立つようなの人間の記事(コメント)だなと思いました」と振り返った。

いずれにせよ、人は頑張っていない誰かを称賛したりはしない。

大前提として岸本自身が自分と向き合い、努力し、我慢もありながら、チームのために行動していたからこそ。長崎戦で得たのは勝点3だが、勝点以上にチームの結束力を強固にする何かを得られた一戦だったように感じる。


文:柏原敏(徳島担当)


明治安田生命J2リーグ 第24節
10月3日(土)19:00KO 鳴門大塚
徳島ヴォルティス vs FC琉球
鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム(徳島ヴォルティス)
みんなの総合評価 (4.2)
臨場感 (3.6)
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