【大宮 vs 福岡】ボランチとシャドーの間で――小島幹敏が提示するシャドー像

2020年9月15日(火)


屈辱的な大敗を払拭すべく臨んだ、2020明治安田生命J2リーグ第19節山形戦。立ち上がりからアグレッシブにプレーする大宮は5分、幅を使った攻撃で山形守備陣を揺さぶり、先制に成功した。

左サイドから河面旺成がシュート気味のクロスを中央に入れると、ニアに飛び込んだイバには惜しくも届かない。だが、ファーサイドに走り込んだ小島幹敏が難なく合わせた。

「アキくん(河面)からワンタッチでグラウンダーで入ってくるかなと思っていたら、それがたまたま自分のところに来た。当てるだけでしたね」

待望の自身今季初ゴールも、その後の失点でドローに終わった試合では決勝点とはならず、「ヒーローになれなかった」と笑ったが、今季11試合目で初めて決めた得点に「ホッとしてます」と安堵の言葉を口にした。

ここ4試合は、よりゴールに近いトップ下、シャドーストライカーで起用されている。ここまで黒川淳史や奥抜侃志、イッペイシノヅカといった仕掛けるタイプの選手が起用されてきた中、小島のシャドー配置はやや異色にも映る。

小島自身は「ボランチとシャドーの間みたいな感じ。中盤と関わりつつも前に出る…ボランチでもやっていたことなのでそんなに変わらない」と相変わらずの飄々とした口ぶりだったが、その「ボランチとシャドーの間みたいな感じ」を高木琢也監督は評価する。

「後ろからのビルドアップでちょっと変化を付けた時に、2列目と前線の間のエリアでのプレーが小島の持ち味。本来は中盤の選手なので2列目のプレーが得意だが、それをもう1つ前のところでも彼はできる」

最終ラインやボランチから巧みにボールを引き出し、前線へとコネクトすると同時に自らもゴール前へと進出する。中盤の底から前線までと広大なプレーエリアを、持ち前の運動量で走り回る。

そして得点である。高木監督は「ボールをつなぐとか動かすだけの選手だけではなくて、やはり点が取れる中盤の選手になっていかなくてはいけない。彼はそれができる選手」とポテンシャルは認めている。なかなか生まれない結果に、誰よりも業を煮やしていたのは本人だろうが、それだけに、喜びと同時に“次”が望まれる。

「この9月10月が勝負ですね」

先を見据え小島はそう語った。福岡戦までは中2日で小島の出場は不透明だが、勝てば一気に1ケタ順位に上昇できる一戦で、連戦を乗り切るための勢いが生まれることは間違いない。

「ゴールに近いポジションなので、ゴールをたくさん取りたい」

自らのゴールで、チームを上昇気流に乗せる。


文:土地将靖(大宮担当)


明治安田生命J2リーグ 第9節
9月16日(水)19:00KO NACK
大宮アルディージャ vs アビスパ福岡
NACK5スタジアム大宮(大宮アルディージャ)
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