【長崎 vs 磐田】窮地を救うベテラン守護神 徳重健太

2020年9月12日(土)


何度この男に救われたことだろう。V・ファーレン長崎のGK徳重健太は、毎試合必ずと言っていいほどビッグセーブを披露している。今季11試合に出場し、負けたのは1試合のみ。堅守の中心に、豊かなヒゲを蓄えたベテランがいる。

8月末の第15節、ホーム大宮戦。J通算200試合出場の記念セレモニーで、徳重は3人の子どもたちに囲まれながら笑顔で写真に収まった。36歳、プロ生活19年目でようやく達成した200の節目。その事実が、決して順風じゃなかった道のりを物語っている。

GKは特別なポジションだ。レギュラーの座をつかめるのは1人だけ。国見高を主将として日本一に導き、2002年に浦和レッズ入りした逸材も例外なく、すぐに壁にぶち当たった。在籍3年間で出場機会はゼロ。期限付き移籍先のセレッソ大阪でも1試合の出場にとどまった。

それでも腐らず、地道に努力を積み上げられる才能が徳重にはある。05年に期限付き移籍したヴィッセル神戸で次第に出場機会を得るようになり、11年はリーグ戦全試合フル出場を達成。常に準備を怠らず、チャンスを与えられたときに蓄えた力を発揮する。そうやって信頼をつかんできた。

18年からプレーしている長崎でもスタンスは変わらない。今季の初出場は第6節まで待たされたが、そこから11試合に出場して7勝3分け1敗。うち4試合は零封した。
「前線のプレスが効いているおかげ。DFともいいコミュニケーションが取れている」。誰よりも見せ場をつくりながら、まず味方をたたえる点が実に徳重らしい。

窮地での落ち着き、群を抜くシュートストップはまさに職人技。「ゲームから逆算して、1日前はこれ、2日前はこれと、やるべきことを淡々とこなしている。そうすると心も体も整う」。経験に裏打ちされたコンディショニング術で好調を維持できている。

ただ、チームは直近のアウェイ3連戦で一つの白星も挙げることができず、第4節から守り続けてきた首位の座をついに明け渡した。ここからが正念場。リバウンド・メンタリティーを見せるためにも、折れない心を持つ守護神の存在は大きい。


文:中島宙(長崎担当)


明治安田生命J2リーグ 第19節
9月13日(日)18:00KO トラスタ
V・ファーレン長崎 vs ジュビロ磐田
トランスコスモススタジアム長崎(V・ファーレン長崎)
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