【京都 vs 千葉】最終ラインの城壁、ヨルディ バイス

2020年9月4日(金)


前節を終えて13位まで順位を下げた京都。2試合続いたアウェイゲームで、今季初の連敗となってしまった。東京V戦と大宮戦、結果はいずれも敗戦だが、試合内容では雲泥の差がある。前者は攻守に機能性が乏しく、今季ワーストゲームという印象すら与えてしまったが、後者はボールを保持しながらチャンスを作れており『終了間際の失点さえなければ…』という試合を演じている。

なにが違ったのか。対戦相手の特徴や、それに伴うゲームプランという要素はもちろんあるが、先発8人を入れ替えて挑んだ点は見逃せない。ピーター ウタカを始めとする複数の主力選手を敵地へ帯同させずに京都へ残してコンディション回復に努めさせ、疲労蓄積が比較的少ないフレッシュな面々で攻守の切り替えや前線からの守備を徹底。それを実践する為のコンパクトな陣形も保てていた。手応えがある試合内容だっただけに實好監督も「いい試合をしても勝てないのは歯がゆい」と悔しさをにじませている。

ヨルディ バイスは警告累積による出場停止という立場で大宮戦を欠場した。試合については「非常によくやっていたし、オーガナイズ(組織)されていた。勝つ可能性があったし、チュンソン(李忠成)、野田、(金久保)順…と惜しい場面があった。同時に負ける要素もあったが、トータルとしては若い選手が多い中でいい試合をしたし、それを自信に変えて、次の試合へ向けて全員で取り組んでいきたい」と感想を述べている。

守備面についても「みんながチームのために何をすべきなのかを、数多く示せていた。次はどんなメンバーになるかわからないが、出場する選手は大宮戦のようにチームとしてやるべきことを行わないといけない」と大宮戦で改善できたことの継続を誓っている。大宮戦ではバイスに代わって安藤淳が3バックの中央に入っており、日本語での的確なコーチングやラインコントロールといった、バイスとは違う特徴を発揮して守備を統率していた。同じチーム戦術でも、人が変われば特長の違いが影響を与えることはある。バイスが次節でスタメン復帰するならば、大宮戦で見えた部分を彼なりのやり方で再現しようとするはずだ。

次節は、5連戦の3試合目となるホームでの千葉戦。開幕前の沖縄キャンプで練習試合を行っている相手だが、その際は1日で2試合をこなすダブルヘッダーでチームを二つに分けており、千葉戦は主にサブ組や若手選手というメンバー構成だった。勝点差がわずか1ポイントの両チームにとって、上位浮上のきっかけとなる勝利が必要なゲームとなる。

「過密日程の中、思いがけないことが起こるかもしれない。アブノーマルな試合展開になることも多いが、自分たちが得てきたものをどれだけ発揮できるか。我々はまだホームで負けていないので、なんとか勝利を取り戻したいし、それは充分に可能だと思っている。大宮戦では『2連敗してしまったが、勝利は遠くないぞ』という試合ができた。それをしっかりと勝ちへ持っていきたい」と自信をのぞかせた。苦しい状況だが、チームには活気があり、試合に向けても集中して取り組めているという。ならば、それを勝利という結果に結びつけないといけない。その為にバイスは最終ラインの城壁として、エネルギーを出し尽くす覚悟だ。


文:雨堤俊祐(京都担当)


明治安田生命J2リーグ 第17節
9月5日(土)18:30KO サンガS
京都サンガF.C. vs ジェフユナイテッド千葉
サンガスタジアム by KYOCERA(京都サンガF.C.)
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