【徳島 vs 群馬】鈴木徳真の性格と正確。

2020年9月4日(金)


鈴木徳真は、会話をしていて“楽しい”人物だ。

“楽しい”にはさまざまな種類があると思うが、鈴木に対して思うのは思考がロジカルであること。自分の思っていることを言語化できるというか、しようとしている感じが伝わってくる。1つ1つの質問に対して思慮深く、『正確』に答えようとしてくれる。

今節・群馬戦に向けた取材では、鈴木の思うサッカー哲学を少しだけ垣間見ることができた。

現在は2度目の5連戦真っ只中。前回の5連戦から教訓となる事柄を尋ねると「先制点」というキーワードが聞けた。それは「失点する時間帯、先制する時間帯が、僕らの結果に大きく左右していると思う。統計を取ってもらえればわかると思う」という鈴木なりのロジックが背景にある。先制点が大切ということはどのチームにおいても同じではないかという疑問だが、言葉の意味としては実際同じだろう。ただ、鈴木自身が「なぜ先制点が重要か」という考えに辿り着いた道筋を知ろうとすることで次に開く扉は変わってくる。誰もが同意見だとしても「なぜ?」の理由は当然ながら選手間によって誤差がある。

鈴木の考える「先制点」について誤差を埋めるべく、歩を進めた。

「もし僕がゲーム運びするなら」と前置きしながら「僕は90分間で得点を取ることができればいいと思っている」という考えがあった。立ち上がり10分で先制点を決めて優位に試合運びするシナリオが大切だと思っている選手もいれば、鈴木のようにエンドロール直前の最終カットですべての伏線を回収できれば良いという選手もいる。

それは、極端に言えば90分に先制点が決まっても問題ないことを意味するわけだが、裏を返せば89分まで絶対に失点を許してはいけないということにもつながる。“先制点を取る重要さ=先制点を与えない重要さ”。鈴木の言葉に導かれながら扉を開いていくと、彼が哲学として大切にしているものが少しずつ見えてくる。

「チームスタイルとしては自分たちからアタックして行くというのは理解している。ただ、勝負に勝つためには絶対に失点しないことであり、ミスをしないことが勝利の確率を上げることだと思って僕はやっている。僕らは攻める機会が多いので、得点のチャンスはいくらでも生まれてくる。なので、まずは単純にミスをしない、失点をしないこと。それが結局のところ先制点を取りやすいことにもつながると思っている」。

言葉を正確に捉えようとする鈴木。プレーでも「ミスをしない」という正確性を重要視している選手だと感じ取れた。直感タイプの選手との会話はまた別の面白さがあるのだが、鈴木のようなタイプの選手と話していると、言葉に導かれて歩を進めれば必ずその人物の現在に辿り着けるような気がして楽しいものだ。

今節・群馬戦、明日の夜は勝因について鈴木の言葉から辿らせておくれ。


文:柏原敏(徳島担当)


明治安田生命J2リーグ 第17節
9月5日(土)19:00KO 鳴門大塚
徳島ヴォルティス vs ザスパクサツ群馬
鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム(徳島ヴォルティス)
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