【京都 vs 町田】右サイドの熾烈な競争に鉄人・石櫃洋祐が挑む

2020年8月1日(土)


中3日の過密日程となった前節・岡山戦で、實好礼忠監督は直前の試合からスタメン5人を入れ替えた。今季初スタメンとなったDF麻田将吾やMF中野克哉がまずまずのプレーを見せる中、5人の中でもっとも輝きを放ったのが石櫃洋祐だ。

右ウイングバックとして今季2度目の先発出場。シティライトスタジアムでの岡山戦は、2016年に終了間際の劇的同点弾を含め全ゴールに絡んだ試合など相性がいい。この日も敵地で先制点を奪われる嫌な展開の中、49分に右CKのキッカーとして安藤淳の同点弾をアシスト。後半開始から猛攻を仕掛けて決定機を迎えていた流れを、ゴールという結果に結び付けたという意味で非常に大きなプレーだった。これまでセットプレーは主に庄司悦大が蹴っていたが、彼とはまた違う球種を蹴れる石櫃はプレースキッカーとして貴重な存在だ。

流れの中でも、3人を配置する中盤の右寄りで起用された中野と何度も好連携を見せ、タッチライン際の大外、もしくは少し内側のレーンを2人で効果的に使って右サイドからチャンスを作った。ここでも、持ち味である右足からの鋭いクロスをゴール前に供給している。試合終盤には同じく攻撃的な飯田貴敬が右サイドに投入されたが、石櫃は3バックの一角へとポジションを下げてフル出場。キッカーとして、右サイドの攻撃を後方支援するDFとして、最後までピッチに残したのは指揮官の信頼の現われだろう。

實好監督は選手起用について尋ねられると「練習でよかった、いいものを見せていたので」という趣旨の言葉をよく使う。それはつまり練習で100%を発揮できない選手は、公式戦のピッチに立つことができないということだ。7月23日に誕生日を迎えて37歳となった。ベテランと呼ばれだして久しいが、運動量が求められるサイドバックやウイングバックとしてアグレッシブな姿勢を見せ続けている。

近年の京都の右サイドに替えの効かない存在として君臨してきた石櫃だが、今季は飯田というライバルが加入。開幕から25歳の若武者がスタメンに選ばれ出場を続けている。クラブとして中長期の視点で見れば、より大きな成長が期待できる若手が試合経験を積むことはプラス材料だ。だが選手が問われるのは年齢という数字ではなく、ピッチ上のパフォーマンスだ。今後も右サイドは厳しい競争が続くだろうが、一歩も譲る気はない。


文:雨堤俊祐(京都担当)


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