【町田 vs 新潟】ゼルビアを今季初勝利に導いた髙江麗央 見えてきたその強みとは?

2020年7月14日(火)


今季のFC町田ゼルビアは開幕から引き分けが続き、4試合目が7月11日のザスパクサツ群馬戦だった。髙江麗央が0-0で迎えた75分にミドルシュートを決め、チームを初勝利に導いた。

髙江は22歳のセントラルMF。東福岡高校2年生の冬に、全国高校選手権制覇を経験している。ガンバ大阪で3季プレーした後、期限付き移籍で今季から町田に加入した。いわゆる技巧派タイプで、攻撃面が持ち味だ。

彼はゴールの場面をこう振り返っていた。
「本当にいい落としが来て、シュートを打つ瞬間にコースも見えた。リラックスして流し込むだけでした」

マソビッチが早すぎず遅すぎない、そんな絶妙のタイミングでパスをエリア外に落とした。DFも近くまで詰めていたが、髙江は冷静に、正確に、少しカーブをかけたシュートをゴール右隅に流し込んだ。右斜めは彼が得意とする位置だ。

ランコ ポポヴィッチ監督は彼についてこう語っていた。
「(6月13日に行われた)トレーニングマッチの浦和戦でもミドルシュートを決めている。若い選手はフリーでミドルを打つとどうしても力が入ってしまって吹かしてしまって枠の上に行きがちだ。でもしっかりコースを狙って芯を捉えていいシュートを打ってくれた」

指揮官の意識付けもあったという。
「シュートについては、トレーニングの最中に何回か話をしている。ただ単に強く思い切り打って枠の上に吹かすのか?それとも浦和戦みたいなゴールを決めるのか?どちらがいいのか選べと言いました」

町田は4試合で1失点と守備面の成果を出していて、問題は取り切れない攻撃だった。浦和戦と群馬戦を見れば分かるように、髙江の一振りはチームの武器になる。

彼は4日の第3節・モンテディオ山形戦で、相手の決定的なシュートをゴールライン上でブロックする「守備のスーパープレー」も見せた。

「ラインを上げようと最初は思ったけれど、こぼれ球を拾われるのが分かって、何となく(シュートが)来るなと感じたので止まっていました」

試合後の髙江はそう振り返っていたが、両ゴール前の冷静さは彼の大きな持ち味だ。

22歳の髙江と19歳の佐野海舟が組むボランチは町田の“未来”を感じさせるコンビで、シーズンを通してその成長を楽しめるだろう。

しかも二人の後方には水本裕貴、深津康太という「頼もしいおじさんたち」がいて、試合中には的確なコーチングも届く。

髙江は守備面の抱負として「センターバックの二人を自分たちがカバーできるくらい、もっと運動量を上げたい」と述べていた。ベテランが経験を生かして若者をサポートし、若者がベテランをハードワークで助ける--。そんな関係がもっと深まればいい。

新型コロナウイルスの影響もあり、明治安田生命J2リーグは夏場の強行日程となるが、これは若手が逞しくなるためのチャンスだ。髙江のもうひと伸びに期待したい。


文:大島和人(町田担当)


明治安田生命J2リーグ 第5節
7月15日(水)19:00KO Gスタ
FC町田ゼルビア vs アルビレックス新潟
町田GIONスタジアム(FC町田ゼルビア)
みんなの総合評価 (3.5)
臨場感 (3.2)
アクセス (2.2)
イベント充実 (3.7)
グルメ (4.0)
アウェイお楽しみ (3.4)

みんなの口コミで作る「スタジアムナビ」
全スタジアムの新着投稿フォト

編集部オリジナル特集

移籍情報