【藤枝 vs 秋田】堅守の大黒柱、秋本倫孝。躍進の原動力であるチーム内の“信頼関係”を語る

2019年11月22日(金)


2位以内に入ってもJ2昇格はできないという状況ながら、チーム一丸となってJ3初優勝を目指している2位の藤枝MYFC。だが、前節のC大阪23戦では11試合ぶりの黒星を喫し、首位・北九州との勝点差は5に開いてしまった。最終節にホームで北九州との直接対決が残っているのは幸いだが、自力優勝は消え、望みをつなぐためには残り3試合で全勝するしかないという状況になっている。

だが、そんな中でも選手たちのモチベーションは一切落ちてはいない。チームとしては来季こそJ2ライセンスを取得することを目指しているが、そのために地元の気運を盛り上げていくためにも、今季は昇格圏内の成績を残しておくことが重要だからだ。また、こうした緊張感のある日々や試合を体感しておくことは、来季の昇格争いに向けても貴重な経験になる。
チーム最年長(37歳)の守備の要、秋本倫孝も次のように語る。

「自分も昇格争いや優勝争いの経験は何回かありますが、こういう状況を経験できているのはチームにとって大きいと思います。ここからが今年でいちばん大事な3試合になりますし、これを経験で終わらせるだけでなく、3連勝という結果を出さなければいけないと思っています」(秋本)

昨年は17チーム中の16位に終わった藤枝が、ここまで躍進できた最大の要因は、無失点が15試合(31試合中の48%)という堅守にある。今季タイから帰国して地元クラブである藤枝に加わった秋本は、その面で絶大な貢献を見せているが、彼自身はチーム全員で守れていることが大きいことを強調する。

「チームの約束事が明確にある中で、みんなが必死に責任を持ってプレーしていることがいちばん大きいと思います。基本は前からプレッシャーに行くんですが、1回行って(相手に)はがされた場合は、戻らなければいけないポジションがあって、そこに早く戻ることも大事。それをみんなが忠実にやれていることも、崩されずに守れている理由だと思います。それと(前から)行くところと、行かないで引いて守るところの判断がうまくつけられるようになってきたことも大きいですね。ここまで1年間やってきてお互いの信頼関係もありますし、どのチームがどんな攻め方できても守れるなという感覚はあります」(秋本)

そうした守備組織の確立によって「ボールに行くということがしっかりできているのも大きい」と秋本も言う通り、球際の強さという部分も今季の藤枝の大きな特徴となっている。その意味でも、球際でも空中戦でも絶大な強さを発揮し、他の選手たちに最高の手本を示しているのが秋本だ。
だが、やはり自分自身よりも、チームとしての力が大きいことをくり返す。

「前からディフェンスしてくれているので、後ろは狙いやすいですし、(3バックの両脇を務める)ノブ(川島將)とアキ(秋山貴嗣)も自分が行った背後をしっかりとカバーしてくれています。マッちゃん(ボランチの松岡亮輔)が僕らの前で全部掃除してくれているのもすごく大きいし、危ないところはスギ(GK杉本拓也)が止めてくれているので、本当に良い信頼関係でチームが回っていると思いますね」(秋本)

今節戦う秋田は、2試合連続3得点と攻撃が好調だが、今まで通りの自分たちの守備ができれば、無失点で抑えられるという自信はある。あとは前節で無得点だった攻撃陣がゴールを決めきれるかにかかってくるが、ここまで16ゴールで得点ランク2位に立つ森島康仁をはじめ、攻撃陣に対する“信頼”も強固なものがある。
仲間同士の信頼関係を結果につなげ、今季を3連勝で締めくくることが、クラブとしても発展途上の藤枝にとって、何より大きな財産になっていくはずだ。

文:井上慎也(藤枝担当)


明治安田生命J3リーグ 第32節
11月23日(土)13:00KO 藤枝サ
藤枝MYFC vs ブラウブリッツ秋田
藤枝総合運動公園サッカー場(藤枝MYFC)
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