【八戸 vs 群馬】「右サイドでしっかり勝負に勝つ」國分将の意識の変化と右WG像

2019年11月9日(土)


J3は今節を含めあと5試合。各クラブの順位争いが繰り広げられ、どのチームにとっても一戦も落とせない重要な時期に差し掛かっている。前節・藤枝戦では先制するも逆転を許し1-2と惜敗。あと1か月ほどでシーズンも終わるが、右WBとして5アシストを記録し攻守で躍動している國分将(写真)は、「シーズン当初のイメージと違い、ゴールも取れていないので思ったよりもできていない」と自身の現状を語った。それは、今季は國分自身のゴールがないことに加え、アシスト数といった数値的な面に対しても満足ではないようだ。J2、J1と上のカテゴリーでやりたいという思いがある中で、「圧倒的な脅威」が不足しているのだという。特に、上位との対戦では本来のパフォーマンスが出せない悔しさも抱えている様子を見せた。

昨季のJFL時代に加入した國分は、チームの主力として活躍。J3に舞台を移した今季は、開幕からしばらくは先発から外されていた。「スタメンを外れるのは、サッカー人生で初めてのことでした。そこで成長を感じることはありましたが」と振り返る。國分のポジションである右WBには、シーズン序盤は小牧 成亘が入ることが多かった。國分が先発に定着したのは、第10節・C大阪23戦のこと。以降は、現在までのところ安定して先発出場を果たしている。ピッチ上では90分間走り切ることのできるパワフルなスタミナを持っている一方で、ピッチの外ではややおとなしい。こうしたインタビューにおいても、静かに、ときに言葉を考えながら話す姿には、初々しささえ感じる。群衆から一歩引いて、冷静に周りを見渡すタイプ。「調子に乗ると“やらかす”ので、客観的に見る性格になりましたね」と経験から得たものだという。それは自制を保つためであり、内面では燃え滾るものを持っていないわけではなかったが、ある日、先輩選手からこんなことを言われた。

「ポジションを取られているのに、取り返しにいくという姿勢が感じられない。取られているなら、落ち着いてプレーしている場合じゃない。もっと挑戦的にやって、アピールしないと」

そう言われて、「そうだな」と思ったという。ポジションを取られて悔しいというストレスを感じないよう、自分のやるべきことをやろうというスタンスで取り組んでいた國分にとっては、もしかしたら意外な言葉だったかも知れない。しかし、それが國分の胸に響き、取り組み方も変化。再び主力の地位を確立することとなった。

右WGという役割について、攻守の核となる大事なポジションと國分は考えている。シーズン序盤~中盤にかけては、そこが原因で失点することもあった。「守備では、戻らないとやられるし、最後にカバーに入ることも大切。攻撃では、クロスの本数や、攻撃が停滞している時間帯に打開すべきポジション。そこが活性化しないと勝ちにくい」。攻守において、チームの勝利を左右するポジションであるとの認識を示した。前々節・秋田戦では國分のクロスから上形 洋介の得点が生まれ、苦しい試合を1-0で制する勝利に貢献した。その攻守への貢献を支えているのは、90分間走れる驚異的なスタミナ。「90分間走れることが自分の長所だし、それがなくなると自分の良さがなくなる」。学生時代からそれを自らのセールスポイントとしてプレーし、まさしくWGらしい特徴を持つ。自分の長所を発揮した結果が、チームのためになっていればと國分は話す。

今節、ホームに迎える群馬は現在J3トップの得点力を誇り、順位も3位と力のあるチーム。「群馬は前節・熊本戦で左サイドを起点に3得点決めているようだったので、自分が対峙するエリアですし、しっかりそこで勝負に勝って、チームの勝利に繋がるプレーができたら」。絶対に競り負けないという気持ちの成長も見られる今季の國分。右サイドの番人として相手を制圧できるか注目だ。

文:佐藤梨香(八戸担当)


明治安田生命J3リーグ 第30節
11月10日(日)13:00KO ダイスタ
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