【町田 vs 山口】李漢宰に聞く FC町田ゼルビアがこの状況で持つべき姿勢

2019年11月9日(土)


直近10試合の戦績が7分け3敗。つまりFC町田ゼルビアは「勝ち切れていない」状況が続いている。ホーム戦に限れば3月30日の愛媛FC戦が最後の勝利で、7ヶ月半に渡って勝てていない。チームは勝点37の19位で、降格圏内との勝点差は「4」に縮まっている。

残り3試合で勝点を一つでも多く積み上げ、自力で残留を掴み取りたい。それはこのチームに関わる全員の思いだろう。

チームが上手く行っていないとき、窮地に陥っているとき、誰に話を聞けばいいのか?その選択は難しいのだが、町田にはこの男がいる。

李漢宰は2014年にこのクラブへ加わり、キャプテンとして15年のJ2昇格に大きく貢献した。もっとも今の彼はキャプテンではない。5試合連続でベンチ入りしているものの、いわゆるレギュラーではない。

ただ4日に行われた横浜FCとのトレーニングマッチでは、リーダーシップを発揮し、3−0の勝利に貢献している。残り3試合への用意もできている。そんな37歳の彼に話を聞いてみた。

「もっと自分たちが置かれている状況を認識しなくちゃいけないと思いますね」

彼はそう語り始めた。

「自力で残留を決める強い気持ちと覚悟を持ってやらないといけないし、そういう姿をサポーターは見ている。勝利を見たいと思っているのは間違いないですけど、それよりもっと大事なのが最後まで戦う姿勢。そこを見せていかないと、昇格・残留争いが佳境に入っている中で勝ち切ることは難しい」

もちろん何も考えずただガムシャラにやれば片付く問題ではない。

「勢いのあるチームとそうじゃないチームの差は、迷いなくプレーしているかどうか。自信を持ってプレーしているかしていないか。明確に自分たちをやるべきことをしているかしていないか−−。その差だと思います」

もちろん結果が出ていない中で自信を保つことは容易でない。一方で昨年の好調時や、今季のいい内容だった試合を振り返ると、町田にも自信から生まれる思い切りがあった。

昇格プレーオフ圏内への浮上はもう不可能だし、どれだけ頑張っても残る3試合で「勝点9」以上の結果はない。しかし自力で残留を掴み取ることは可能だし、10日のレノファ山口戦と16日の柏レイソル戦はホームで戦える。

李漢宰は言う。
「この状況、この順位を受け止めなければいけない部分はあります。でもそれを引きずるのではなく、この状況からでも変えられるんだという思いをもっと全面に全員が出していく空気を作らないと、この状況は打破できない。ミスしたらどうしよう?負けたらどうしよう?下の順位のチームが勝ったらどうしよう?と不安を持つのでなく、自分たちがこの状況を自分たちで変える部分が大事。結果ばかりを気にしたら結果は得られない。やるべきことをしっかりやることが、一番の勝利への近道だともう一度自分たちが思い返して……。しっかり戦うため、勝つための準備をしたい」

今から町田が川崎フロンターレや鹿島アントラーズに化けることはできない。しかし自分たちの100%を出し切ることはできる。

李漢宰はこう強調する。
「やれていなかったことを新たにやるのは難しいかもしれないですけれど、やれていたことをもう一度思い返すのはそんな難しくない」

現状を正面から受け止めて、でも引きずらずに力強く前に向かう。不安を消して今の町田ができること、やるべきことに全力を尽くす−−。彼の言葉を勝手に要約すると、そういう言葉になる。

町田の立ち位置を考えれば「こうすれば勝てる」なんて甘い言葉は口にできない。足りないものもきっとあるだろう。ただし全員が団結して、力を出し切る戦いはきっとできる。そしてそんなプレーは結果を越えてサポーターにも伝わるはずだ。

文:大島和人(町田担当)


明治安田生命J2リーグ 第40節
11月10日(日)14:00KO 町田
FC町田ゼルビア vs レノファ山口FC
町田市立陸上競技場(FC町田ゼルビア)
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