【千葉 vs 柏】自分にやれることをやり続けて今季初得点をマークした堀米勇輝

2019年10月19日(土)


チームが、サポーターが、そして誰よりも堀米勇輝(写真)自身が待ち望んでいた今季初得点であり、千葉への移籍後初得点だった。第35節・山形戦で千葉は1-4の大敗を喫し、その敗戦によって今季のJ1昇格の可能性は完全に潰えたあとの前節(第36節・長崎戦)だった。堀米は第31節・新潟戦を最後にスタメンから外れ、第32節・水戸戦から4試合連続でベンチ入りはしたものの出場がなかった。だが、前節は60分に交代出場。69分、下平匠が上げたクロスボールからのクレーベのヘディングシュートがゴールポストに当たってこぼれると、ゴールマウスのやや左寄りに飛び込んだのは右サイドハーフの堀米。長崎の選手2人に挟まれる形ながらも、こぼれ球を左足で押し込んで先制点をゲットした。

筆者は長崎戦の取材に行けなかったため、10月16日のトレーニング後の取材で改めて今季初得点の手応えや実感について聞いた。
「やっと点が取れてホッとはしています。試合を見ながら、この前の(長崎戦の)試合だけじゃなくて、前の試合からクレーベの近くにいてこぼれ球でゴールを狙うということは狙っていました」
これまでもピッチに立てば、ミドルレンジも含めて積極的にシュートを打ってきた。アシストでチームに貢献することが目立つ一方で、決定機は多かったものの得点という結果がなかなか出ず、危機感を抱いていることを口にすることもあった。前述の長崎戦でもGKに正面でキャッチされてしまったが、先制点の2分前には工藤浩平からパスを受けてシュートを打った。何とかしてゴールを取ってやろうという強い思いが見えるプレーだった。
「なかなか試合に出られなくて、ああいうふうにチャンスを久々にもらった試合で、絶対にチャンスはつかむんだと思ってプレーしていました」
今季初得点といううれしい出来事に家族の反応はどうだったのか聞くと、堀米は少し照れくさそうに笑った。
「息子は『ゴール取れたの』って言いましたけど、たぶんそこまではよくわかってはいないので。嫁は(感情の波の)浮き沈みがあんまりない人だから、別にいつもどおりの感じでした(笑)。そんなにサッカーに興味がないんじゃないかな」

長崎戦では得点だけでなく、81分にCKを蹴ってクレーベの得点をアシストし、2-0で勝った試合の全得点に絡んだ。クレーベは堀米のCKについて「本当にいいボールだった」と話したが、堀米はクレーベを狙ったわけではなかったという。
「俺、あんまり狙って蹴れないので(笑)。集中して蹴ったら、あそこに行ったっていう感じです。自分の感覚で蹴れたら、勝手にいいところにボールが行くという感じです」
思うように試合に出られなかった時期も「やり続けるしかないので、特に何かやるというよりはやるべきことをやるだけ」と変わらずにトレーニングに励み、与えられたチャンスをしっかりとモノにした。とはいえ、今節のスタメンが確約されたわけではない。それでも、今季初得点をマークしたとなれば、2点目、3点目と欲が出てきてもおかしくない。
「今節はホームでやれるので、ホームで点を取れるように頑張りたいです。相手の特長を見ながら、自分が入った時にどういうプレーをしていくかというのはイメージを持ちながらやっていきたいなと思っています」

今節の相手は首位の柏で、激戦必至の千葉ダービーだ。サイドの攻防は勝敗の行方を左右するという点で、1つの重要なポイントといえる。ドリブルの仕掛け、幅広く動き回りながらパスワークに絡むプレーで攻撃を活性化させ、さらにセットプレーではプレースキッカーとして活躍することが、堀米には求められ、期待される。
「自分にやれることをやって頑張ります」

今季初得点という、思っていたよりも大きく立ちふさがっていた壁を突破した堀米。チームと彼にとって来季につながる戦いにしたい残り6試合での飛躍に注目したい。

文:赤沼圭子(千葉担当)


明治安田生命J2リーグ 第37節
10月20日(日)15:00KO フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs 柏レイソル
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