【柏 vs 愛媛】23から50へ。山下達也の新たな代名詞

2019年9月21日(土)


それはまさしく“電撃移籍”だった。
2006年のC大阪加入以来、プロキャリアは今年で14年目を迎えた。2011年の1シーズンこそ札幌に在籍したが、13シーズンはC大阪でプレーし、山下達也(写真)の代名詞といえば、桜色のユニフォームを着た23番で、柏の攻撃陣と幾度となく激しいぶつかり合いを繰り広げてきた強靭なディフェンダーという印象が強い。
その山下が、今年8月に柏へ新天地を求めたのだ。

シーズン途中の加入とあって、移籍直後からスタメンの座を確保したわけではないが、加入以降は全試合でベンチに入り、前節の甲府戦で初めてスタメンに名を連ねた。
「久々の90分だったので疲れましたし、ちょっと慎重に行きすぎた部分もあった。でも1試合やって、勝つときはこういう展開になるんだろうなという雰囲気も掴めたので、もう少し積極的にやっていこうと思う」

ラインコントロールの面でもタイミングが合わず、ピーター ウタカに抜け出されるピンチを迎えたとあって「もっと合わせていかなければいけない」と反省の弁を述べつつも、やはり対人守備は別格であり、ピーター ウタカに体をぶつけて抑えた場面では山下の真骨頂が発揮された。

スタメン出場は6月のYBCルヴァンカップのFC東京戦以来、約3か月ぶり。試合勘の問題は、前節のフル出場によって感覚を取り戻したことだろう。
ネルシーニョ監督も、山下のチームへのフィットに関してはまったく問題視していない。
「山下は若手の選手ではなく、選手としてこれまでたくさんの経験を積み、他の選手も彼のことを非常にリスペクトしています。戦術面を含めて今後チームに適応していくことに関してはそれほど心配していません。うまくアジャストしてくれると思っています」

守備の強化に加えて、山下に求められるのは経験値の継承だ。ネルシーニョ監督の前体制時にタイトルを総なめにしてきた柏ではあるが、大谷秀和、桐畑和繁を除き、当時のタイトル獲得を知る選手は少なくなった。
ただ、山下は2017年にC大阪でルヴァンカップと天皇杯の二冠を手にした経験がある。勝つチームとはどうあるべきか、それを知る山下の存在は、これから再び強いチームになることを目指す柏にとって、何よりも大きな財産となる。

そして今回の移籍は、当然のことながら山下自身が自らの成長を期したものでもある。この柏での1か月の間に、彼は具体的に自身の成長を思い描く。
「ネルシーニョ監督は相手のFWをとにかく潰してほしいという監督だし、チャレンジ&カバーを要求してくるので、その面ではすごくやりがいを感じる。楔のパスが入る瞬間に潰しにいくことは裏を狙われることでもある。そういう面での難しさはあるので、相手のパスの出し手の動き、クリアボールの予測を研ぎ澄まさなければいけない。そういう試合の中で常に集中力を研ぎ澄ますこと、メンタル面、体の準備は成長していけると感じています」

慣れ親しんだ背番号23は中村航輔が付けているため、柏では「Jリーグの規定でもっとも大きな数字」という理由で50番を選んだ。
「最終ラインを統率するレイソルイエローの背番号50」。それが山下達也の新たな代名詞だ。

文:鈴木潤(柏担当)


明治安田生命J2リーグ 第33節
9月22日(日)16:00KO 三協F柏
柏レイソル vs 愛媛FC
三協フロンテア柏スタジアム(柏レイソル)
みんなの総合評価 (4.2)
臨場感 (4.9)
アクセス (3.6)
イベント充実 (3.0)
グルメ (3.2)
アウェイお楽しみ (3.0)

観戦アドバイス大募集!スタナビ「スタジアムグルメ」投稿キャンペーン!

移籍情報