【福岡 vs 岡山】ピッチに響く大きな声。菊地直哉のコーチングがチームに勇気を与える。

2019年9月20日(金)


「止まらない!続けて、続けて」
雁の巣球技場に今日も菊地直哉(写真)の大きな声が響き渡る。雁の巣ではすっかりおなじみの光景だ。

福岡でプレーすることが決まった時、次のように話していた言葉が印象に残る。
「全員が自分よりも年下というのは初めての経験。去年までチームに在籍していた年齢が上の選手たちの分までやらなければいけないという気持ちは強い。責任があるポジションだと感じている。試合に出る、出ないは別として、チームに貢献しないといけないし、僕がやらないといけないことはいろいろとあると思っている」

その気持ちは日常のトレーニングに強く表れる。ゲーム形式のトレーニングが始まると誰よりも先に、そして大きな声で仲間にコーチングをする。その声はひと時たりとも途切れることがない。ミスや不用意なプレーに対しても決して叱責はせず、常にポジティブな声掛けで仲間の背中を押す。開幕直前にコンディションを崩し、実戦から長く離れた日々は、菊地にとってもどかしいものであっただろう。しかし、雁の巣球技場から彼の声が途切れることはなかった。どんな立場にあってもやるべきことはある。その姿はそう語っているようにも見えた。

公式戦初出場は第20節の山口戦。第23節千葉戦で試合中のアクシデントで前半途中で交代を余儀なくされると、再びコンディション調整の日々が続いたが、いまやるべきことに100%の力で取り組むという姿勢に変わりはなかった。そして今シーズンの行方を大きく左右するであろうと思われた第32節栃木戦で先発復帰を果たす。コンディションが整ったことはもちろん、難しい試合で勝利を収めるために、周りとコミュニケーションを取り、チームをコントロールする菊地の力が必要だと久藤清一監督が判断したからだった。

J2残留争いから抜け出すためにはお互いに勝利が必要な試合。加えて、ロングボールを多用する栃木の戦術や、グランド状態などの影響もあり、試合は予想通りに難しいものになった。その試合を福岡は1-0で勝利。その試合を菊地は次のように振り返る。
「本当は、みんなにいろいろと自由なことをやらせてあげたいが、今日の試合は特別だった。指示も心苦しいものというか、もっと気持ちよくやらせてあげたかったが、今日の試合で勝つか、負けるかで状況が大きく変わるので、みんなが気持ちを切り替えてやってくれた。みんなに感謝したい」

そしてリーグ戦は残すところ10試合。福岡は引き続き勝点を積み重ねるべく戦いに向かう。
「少しずつ良くなってきているし、いろんな選手が、いろんな良さを出せている時間も増えてきた。それを継続してやっていくことが、将来、このチームが強くなっていくためには必要。結果が一番大事だが、自信を持ってやれるようにサポートしていきたい」
最終ラインでチームをコントロールする菊地のプレーから目が離せない。

文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第33節
9月21日(土)16:00KO 博多陸
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東平尾公園博多の森陸上競技場(アビスパ福岡)
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