【藤枝 vs 岩手】出れば150試合達成の前キャプテン・浅田大樹。チームのために、自分のために。

2019年9月6日(金)


ここ2試合勝ててないことで、勝点は同じながら群馬に首位を奪われてしまった藤枝。2週連続でホームで戦うことになる今節は「絶対に勝たなければいけない」(石﨑信弘監督)という覚悟で岩手とのゲームに臨む。
ただ、その大事な一戦に向けて、チームは少しピンチを迎えている。鉄壁の3バックのうちの2人、秋本倫孝と秋山貴嗣が足に痛みを抱えて出場が微妙になっているのだ。今季の好成績を支えている堅守を維持するうえで、とくに大きな役割を果たしてきた2人が一緒に欠場という状況になれば、その影響はけっして小さくないはずだ。

だが、そんな中でも「自分にとってはチャンス」と大いに燃えているのが、今節出場すればJ3通算150試合目となるDF浅田大樹(写真)だ。
昨年までキャプテンを務めていた浅田は、もし秋本が欠場すれば3バックの中央に入ることになりそうだが、それは昨年後半も担っていたポジションであり、石﨑監督も彼の経験やクレバーさに信頼を寄せている。浅田本人も次のように意気込みを語る。

「ミチさん(秋本)とはタイプが違いますが、カバーリングには自信がありますし、(出場したら)最後に身体を張ってシュートを防ぐという部分でも貢献したいです。僕らが0で抑えられれば、点を取れる選手が前にいるので『あとは頼む』と託せば、やってくれると思います」(浅田)

秋山も欠場することになれば、3バックの左には7月下旬にJ1の松本から移籍してきた那須川将大が入ることが予想される。

「ナスくん(那須川)と組むのは初めてで新しい3枚になりますが、ナスくんはしっかりしゃべってくれる人なのでやりやすいです。前後左右の選手と小まめにコミュニケーションをとりながらやっていきたいですし、『2人いないからやっぱり…』みたいに言われたくないので、しっかりと0に抑えたいです」(浅田)

那須川は前節の59分から藤枝での初出場を果たしているが、その際は左ウィングバックだった。だが、J1で22試合、J2で151試合と経験も豊富で、3バックの一角で出場した試合も多い。藤枝での練習試合でも、3バックの左で安定したプレーを見せていたので、水準以上の働きが計算のできる選手だ。
まずは那須川をはじめ周囲の選手たちと連携しながらゴールを守り切ることが最優先だが、浅田が目指すのはそれだけではない。

「全員で前から守備ができるようにDFラインを押し上げて、早めにボールを奪って、ボールを保持しながら主導権を握っていくというサッカーが今はやれているので、そこも継続したいです。その中でボールを奪われても、コンパクトに保てていれば、ボールの出どころにプレッシャーをかけられるし、カウンターを防ぐこともできると思います」(浅田)

今の藤枝は、けっして堅守速攻だけのチームではない。とくに前節の鳥取戦では、ボール支配率でも大きく上回り、シュート数も15本対4本と圧倒。チャンスを決めきれなかったために勝ちきれなかったが(1-1)、優勝争いに絡むチームにふさわしいサッカーができていた。メンバーが変わってもそれを維持することは、もうひとつの大事なテーマとなってくる。
それでも、浅田にとってもチームにとっても、まずは結果がもっとも重要だ。

「僕はいちばんの古株の1人ですし、キャプテンもやらせてもらったし、藤枝で長くやっている分(2016年〜)いろんな人に応援していただいているので、こういう時こそ結果を残したいです。150試合まであと1試合というところでかなり足踏みしていましたが、今回出れば『あいつやっぱり頼りになるな』と思ってもらえるチャンスだと思うし、勝つことが自分へのいちばんの祝福になるので、チームのためにも自分のためにも本当に勝つ戦いをしたいです」(浅田)

ピッチ外でも、チームの認知度を高めるためにSNSなどで小ネタを地道に発信し続けている浅田。人間的にも周囲からとても愛される選手だけに、他の選手たちも彼の記念試合を勝利で祝福しようといつも以上に献身的なプレーを見せてくれることだろう。

文:井上慎也(藤枝担当)


明治安田生命J3リーグ 第22節
9月7日(土)17:00KO 藤枝サ
藤枝MYFC vs いわてグルージャ盛岡
藤枝総合運動公園サッカー場(藤枝MYFC)
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