【琉球 vs 鹿児島】背中で伝える戦う姿勢。上原慎也が作り出すゴールへの道

2019年9月6日(金)


ひとり、頭一つ分抜けてゴール前で競り合うその男は、今チームに必要な姿勢を体現していた。
「もっともっと押し込めれば得点チャンスも増えると思ったし、逆転できるまで押し込む気持ちをもってプレーすることが大事だと思っています」。
 
前節・岐阜戦の59分、上原慎也(写真)はピッチに立った。怪我の影響で今季出場した6試合はすべて途中出場。プレー時間も第14節・岡山戦での18分が最高だった。しかし岐阜を相手に前半の段階で0-2となった中、ベンチでスタンバイする上原はいつでも試合に出られるよう準備していた。
「(プレー時間は)30分ぐらいでしたが問題はなかったです。いつもよりも長かったし、1点ずつ返していこうと(樋口靖洋監督に)言われて入りました」。
 
わずかなプレー時間の中で自分の力を発揮できれば1点ずつ返すことができる。そう思い、上原は与えられた仕事を全うする。抜群な脚力を活かし敵陣に向かえば、ゴール前に入り186cmの身長を活かしたポストプレーでシュートチャンスを作る。そして自らもゴールに視線を送り、追撃姿勢を示し続けた。
「僕が(ピッチに)入ったことで高さがチームの武器となる。セットプレーで決めきればチームの流れも良くなるし楽になると思った。僕が出るときにはしっかりと自分らしさというか他にはないプレーを目指して、チームが勝点3を取れるようにやっていかなければいけないと思っています」。
 
再三クロスボールに対して相手との競り合いを制す上原。しかしボールはゴール直前で弾き返される。結局その後、得点は上里一将のミドルシュート一本のみに抑えられ1-2で敗れた。
「今はしっかり追いつくところだとか得点を目指すという場面のところで出してくれている。そこでチームの期待に応えないと次はないと思っています」。試合後の上原の表情は固く危機感を覚えていた。
 
しかし手応えがまったくなかったわけでもない。自らゴールに直結するプレーを見せられなかったとしても、競ったこぼれ球に対して詰め寄ることができればゴールに結びついたかもしれない場面も作っていた。上原の競ったボールの行き先に必ずチャンスは訪れる。
 
「戦う姿勢を見せてしっかり勝ちたい」。苦境に立たされるチーム状況の中、これからも続くバトルに対峙すべく上原は顔を上げた。

文:仲本兼進(琉球担当)


明治安田生命J2リーグ 第31節
9月7日(土)19:00KO タピスタ
FC琉球 vs 鹿児島ユナイテッドFC
タピック県総ひやごんスタジアム(FC琉球)
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