【札幌 vs 広島】ゴール前の強固さは変わらない。経験値豊富な背番号1が札幌をさらなる高みへと導く

2019年9月3日(火)


「常に試合に出るための準備をしている」
このコメントはこの準々決勝に向けてのものではない。今シーズン常に、いや、昨シーズンに札幌に加入をしてからも変わらず菅野孝憲が発して続けている言葉だ。札幌に加入してからのこの選手について触れるにあたり毎回記しているが、「自分が控えGKだと思ったことはない」とも続けている。
 
この準々決勝は、今シーズンのリーグ戦すべてでゴールを守っているGKク ソンユンが韓国代表に選出されているため欠場となる。だが、数多のビッグセーブで札幌の躍進を支えているクが欠場したとしても、さほど戦力ダウンと感じないのは菅野というハイレベルな守護神がいるからだろう。柏在籍時にはJ1優勝をはじめ、ACLで広州恒大(中国)、クラブワールドカップでネイマールなどの強敵と真剣勝負をした経験値は札幌のなかでは圧倒的なものだ。
 
前述したように「控えGKだと思ったことはない」と日々、高いモチベーションのなかでさらなる研鑽を続けている菅野だが、「試合のメンバーが決まって、自分がベンチに回ることが決定してからは、最大の努力で試合に出るGKのサポートをする」という。このあたりの切り替えについては「若い頃の自分とは決定的に違う」として、「GKというポジションの意味を、より深く理解できるようになってきたからできている」と続ける。昨シーズンはキャリアのなかで初めてリーグ戦出場がなかった。今シーズンもここまでは同様だ。それでもスタンスは変わらない。
 
菅野のなかには「札幌のゴールはみんなで守っている」という強い意識がある。「赤池GKコーチがいいトレーニングをしてくれているし、(ク)ソンユン、阿波加(俊太)というGKを心からリスペクトしている。ポジションの特性上、試合に出られるのは1人だけれど、みんなでゴールを守っているつもりで日々、切磋琢磨している」。
 
22年ぶりに進出した準々決勝。昨シーズンはリーグ戦でクラブ史上最高の4位で終えたが、今シーズンはカップ戦でも新たな歴史を作るチャンスが訪れている。重圧の大きなシチュエーションではあるが、経験豊富な守護神がGKチームの力や想いを結集し、そして周囲から寄せられる強い期待を背負いながら、最高の結果を目指していく。

文:斉藤宏則(札幌担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第1戦
9月4日(水)19:00KO 札幌厚別
北海道コンサドーレ札幌 vs サンフレッチェ広島
札幌厚別公園競技場(北海道コンサドーレ札幌)
みんなの総合評価 (3.6)
臨場感 (3.8)
アクセス (3.1)
イベント充実 (3.3)
グルメ (3.1)
アウェイお楽しみ (2.9)

みんなの口コミで作る「スタジアムナビ」
全スタジアムの新着投稿フォト

編集部オリジナル特集