【福岡 vs 徳島】最終ラインの新しい壁・山田将之。空中戦は絶対に譲らない

2019年8月16日(金)


思いもよらなかった厳しいシーズンを過ごしている福岡だが、ここへ来て、少しずつ、少しずつ。チームとしての統一感が感じられるようになってきた。その要因となっているのは、久藤清一監督のもとで、チームとしての戦い方が整理されてきたことに加え、夏の追加登録期間に移籍してきた選手たちが期待通りの活躍をしているということがある。

FC東京から期限付き移籍で加入した山田将之(写真)もその1人。移籍後初出場となった横浜FC戦ではイバに仕事をさせず、続くFC岐阜戦はアクシデントのために途中交代でピッチを退いたものの、チームの完封勝利に貢献。岐阜戦後に「手応えはあるし、前半は自分が起点になっているなということが、すごく感じられた」と話した通り、守備陣にポジティブなアクセントを加えている。

特長は1対1の対人の強さと、186cm/80kgと恵まれた体格を生かした高さ、そしてビルドアップの起点となる正確なパスやロングフィード。連携面は試合を重ねていく中で高めていくことになるが、まだ2試合しか出場していないにも拘わらず、堂々としたプレーぶりで最終ラインに落ち着きを与えている。

だが、青森山田高、法政大を経て2017年にプロとしての道を歩き始めた山田にとって、過去2シーズンは決して満足のいくものではなかった。FC東京の特別指定選手時代を含めて、J3でのプレーは経験したものの、トップチームでの出場は3試合。今シーズンはFC町田ゼルビアに期限付き移籍して活躍の場を求めたが、リーグ戦出場は叶わなかった。そんな時期を次のように振り返る。
「高いレベルでやっていく中で、十分に通用するなとは感じていた。しかし、自分に関わってくれる方たちから『何かが足りない』とも言われ、自分自身もそれを感じながら、それが何か分からない部分があり、何度も気持ち的に折れかけたこともあった。けれども、自分に関わってくれている方たちのおかげで、いまこうやってプレーできている。それを感謝しながら、これからも高いレベルを目指してやっていきたい」

何よりも大切にしているのは日々のトレーニング。「ここまでやったから大丈夫」と自分自身で納得できるようにトレーニングを積む。そして、チームの代表としてピッチに立つことの意味を胸に刻み、自信と責任をもってピッチに立つ。目的はチームを勝利に導くことで自分自身をさらに成長させること。そうすることで、見つけられなかった「足りない何か」が見えてくる。

そしてレベルファイブスタジアムで迎える徳島戦。今季初の連勝、レベスタでの今季初勝利を目指してピッチに立つ。
「相手どうこうというよりも、自分たちのサッカーをやればアビスパは絶対に勝てるチームだと思っている。自分の持っている力をすべて出し切るための準備をしっかりしたい」
レベスタのピッチで躍動する山田から目が離せない。

文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第28節
8月17日(土)19:00KO レベスタ
アビスパ福岡 vs 徳島ヴォルティス
レベルファイブスタジアム(アビスパ福岡)
みんなの総合評価 (4.3)
臨場感 (4.2)
アクセス (4.3)
イベント充実 (3.6)
グルメ (3.9)
アウェイお楽しみ (3.6)

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