【金沢 vs 東京V】思わぬ形で訪れたチャンス。沼田圭悟が迎えた「その時」

2019年7月13日(土)


金沢の今シーズンの先発平均年齢はおおむね25歳代で、24歳代ということもある。そんななかで今月24日に29歳を迎える沼田圭悟(写真)はベテランといっていい存在だ。シーズン前には「まだまだ若い選手には負ける気がしない」と冗談交じりに話していたが、その言葉どおり開幕スタメンの座をつかむと春先まで左サイドバックは沼田のポジションだった。

しかし、長谷川巧や毛利駿也らの戦術理解、コンディションが整っていったのに加え、沼田自身も失点につながるプレーを重ねたこともあって出番が減っていった。「もしかしたら(スタメンを)代えられるかもと感じていた。しょうがないとは思えないけど、絶対出番はくると思っていた。こんな形とは想像もしていなかったけど」。こんな形とは8日に発表された毛利の湘南移籍を指す。

J1という新たな舞台に挑戦することを決めた毛利だが、沼田もまたフロンティアスピリットをもって挑み続けてきた一人だ。高校卒業後、独学でポルトガル語を学び、単身ブラジルに乗り込んで「飛び込みでセレクションを受けて、ダメだったらバイバイという世界」を経験。そのバイタリティーと自らの足でサッカー人生を切り開いてきた。

そんな沼田にとっては、今回のスタメン落ちもこれまで数々経験してきた困難の一つ。「自分が失点に絡んだ試合で引き分けたり負けたりするのは、もってなかったなと思う。ただ、あまり言いたくないけど、そういう流れはある。良いときもあれば悪いときもある。自分がいままで歩んできたなかでもアップダウンの波はあった。多少下がったとしてもトレーニングして、準備していけばまた上がるときもくると思っていた」。

ハリケーンに行く手を阻まれれば晴れ間を待ち、見渡す限りの荒野に立ち尽くしてもさらに西を目指す。フロンティアを目指したアメリカ大陸の開拓者も同じだったのかもしれない。チャンスを求めて一歩を踏み出し、チャンスは必ず訪れると信じてその時のために備える。そんな開拓者に、その時はやってきた。

文:村田亘(金沢担当)


明治安田生命J2リーグ 第22節
7月14日(日)19:00KO 石川西部
ツエーゲン金沢 vs 東京ヴェルディ
石川県西部緑地公園陸上競技場(ツエーゲン金沢)
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