【徳島 vs 町田】 ウォーミングアップコラム:河田篤秀、本領発揮。

2019年6月7日(金)


前節・金沢戦(0△0)で今季初先発した河田篤秀(写真)。ここまでは短い時間での途中出場だったが、初先発した金沢戦で間違いなく先発向きだと証明した。リカルド ロドリゲス監督は「練習もよくやっているが、試合で輝くタイプ」と言及。その印象値は大きく変化したことだろう。

河田自身に先発出場した収穫を尋ねると「僕は周りが上手く使ってくれないと生きないタイプだと思っています。なので例えば金沢戦のように長い時間出場できると、“こういうボールが得意そう、あの相手だと勝ってくれる”とか徐々にわかってもらって後半は上手くいった」と振り返り、「試合でどれくらいできるのかというのは、チームメイトもまだ100%はわかっていなかったと思います。自分を知ってもらえたのは、チームメイトの関係性の面でも良かった」と続けた。

それにしても、この河田という選手は日本人としては実に独特なFWである。ゴールを狙う感覚、そのメンタリティー、ボーリングが得意で「最高記録は270いくつか。アベレージは200くらい」、少年時代は「中学校に上がるときに野球しようかなーって思っていた」。掘り下げれば掘り下げるほど未知数の部分があふれ出てくる。

また、C大阪のアカデミーで「中学の3年間は右SB」、大学時代は「サイドをやっていたこともある」、新潟シンガポール(以下、新潟S)で「WBをやっていたこともある」。これを紐解いていくのは困ったぞと思ったが「自分が一番好きだったのはFW」という言葉もあり、結果についてもさらに調べた。大学卒業後に2年間在籍した新潟Sではリーグ戦やカップ戦を合わせて60試合出場31得点、Jリーグに移ってからもJ1リーグ11試合出場3得点、J2リーグ39試合出場9得点と圧倒的。そして、練習試合や練習の得点ではゴラッソも多く、“こんな所から打つの!?”みたいなシュートがズバッと入ったりする。

総括すると「かわちゃんこと、河田選手はなんかすごいんです!」。

プレーもメンタルも、他選手とはタイプがまったく異なる。経歴を見ても、前述した通り大学卒業後に新潟Sと国外でプレーしているのも気になるポイント。記事を探してもあまり出てくることがなく河田自身に尋ねてみると「大学時代にJチームにも練習参加はしていましたが、正式なオファーはありませんでした。そのときに現・新潟社長で当時・新潟Sの是永さんから阪南大学の監督に話がしたいという連絡があり、その経緯でシンガポールに行くことを決めました」。シンガポールでの話を尋ねると、非常にタフなリーグだった様子。ボールを持っている選手は何が何でも止めに来る激しさもあったようだが、そんな中で得点量産できた理由について「そういう中でプレーすることは、もともと得意としている部分はありました。1年目はあまり上手く対応できませんでしたが、2年目に相手の外し方のコツを意識して結果が出た感じです」と笑顔で振り返る。海外での生活も含めて「正直、きつかったこともありましたよ」と吐露するほどタフな2年間を過ごしたようだが、最終的には「そういう環境を楽しめるタイプだったので僕は楽しくやっていました!」という屈託のない笑顔で大変さを感じさせない人間性が“かわちゃん”って感じ。

座右の銘は「現状維持は即衰退」。Instagramのハッシュタグでもよく見るあの言葉は、大学時代の指導者から授かった言葉だそう。アツいね!

文:柏原敏(徳島担当)


明治安田生命J2リーグ 第17節
6月8日(土)18:00KO 鳴門大塚
徳島ヴォルティス vs FC町田ゼルビア
鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム(徳島ヴォルティス)
みんなの総合評価 (4.2)
臨場感 (3.5)
アクセス (3.1)
イベント充実 (3.8)
グルメ (3.9)
アウェイお楽しみ (3.7)

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