【札幌 vs 広島】 ウォーミングアップコラム:いよいよチームにフィットし台頭を見せてきた新戦力。背番号23が独特のリズムで好機を演出する。

2019年5月31日(金)


前々節のFC東京戦、途中出場で左サイドに投入されたMF中野嘉大(写真)は確かな存在感を示していた。敵陣深くまで切れ込んでクロスを上げると見せかけて、巧みな切り返しからスルリと突破を仕掛ける。その後も柔らかなボールタッチから好パスや持ち運びを見せ、攻撃にリズムに変化をつけてみせた。

札幌のサイドアタックといえば縦へのパワーがあるDF菅大輝。切れ味鋭いドリブル突破を仕掛けるMFルーカス フェルナンデス。そして彼らを追い越すように攻め上がるDF進藤亮佑など、どちらかというと「剛」のイメージがある。しかし、今シーズン加入の中野は「柔」。独特のテンポで相手ゴール付近へと進入し、決して強引にこじ開けるのではなく、柔和に、うまいこと好機を演出する。他の選手とは違った手法だけに、チームにアクセントをつけたいシチュエーションにはもってこいの選手だと言えるはずだ。今後、チームのキーマンになり得る存在だと評せる。

新天地にフィットするまでに、若干、時間を要してしまった様子である。自身の序盤戦を振り返り、「キャンプから序盤戦まではまったく思い通りにいかなかった」としている。周囲からは「まだ加入したばかりだから」といったアドバイスもされたようだが、中野本人としては「この世界では悠長なことは言っていられない。特に自分は即戦力として札幌に移籍をしてきたつもりなので、すぐにチームの勝利に貢献しなければいけない立場」と自らを厳しく客観してしてきた。だが、そうした姿勢はしっかりと実を結び、夏を目前に重要なチャンスメーカーとして台頭を見せてきている。

今節対戦する広島は、ハードワークをベースに攻守を演じて粘り強く戦うチーム。札幌も運動量を生かしながら球際で激しく戦うことを大前提としたチームだけに、その対峙はプレー強度の高いガチンコのゲームになり得るだろう。だからこそ、柔よく剛を制する中野のようなタイプのプレーヤーが逆に存在感を示してヒーローになるかもしれない。そんな予感がしてしまうし、そんな予感をさせてくれるアタッカーだ。

文:斉藤宏則(札幌担当)


明治安田生命J1リーグ 第14節
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