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【愛媛 vs 水戸】 ウォーミングアップコラム:デビュー2戦目の竹嶋裕二がつかんだ、チャンスとサプライズ

2019年5月24日(金)


シンデレラボーイの誕生か。

チームが5試合勝利から見放されていた中、6試合ぶりの勝利をもたらす決勝弾を演出したのは、つい1試合前にリーグ戦デビューを飾ったばかりの竹嶋裕二(写真)だった。

前節、敵地での新潟戦、試合は2点のビハインドを後半立ち上がりに跳ね返し、イーブンスコアで試合終盤へ突入。俄然、逆転へのムードが高まる中、竹嶋の放った渾身のロングスローはゴール前に陣取った田中裕人の決勝弾によって歓喜の瞬間へと変わった。

おそらく対戦相手の新潟も前々節までリーグ戦出場のなかった竹嶋に関する情報は少なかったはずだが、それは愛媛のファンにとっても同じことが言えたかもしれない。まさか竹嶋にロングスローという武器があったなんて、と。

身長173cmと小柄で、かつ華奢な印象のある竹嶋だが、実はその見た目に似合わない体の強さが彼の武器だ。それは対人プレーだけに発揮されるものではなく、前節のハイライトとなったロングスローの場面でも、しなやかな体のバネを使って力を発揮する。

ただ、あの場面はチームとしてのプランだったわけではない。川井健太監督は竹嶋がロングスローを投げられることはわかっていたが、あの場面で竹嶋がロングスローを投げるとは予見していなかったようだ。

セットプレーの流れからのスローインとはいえ、竹嶋のポジションは反対サイド。リスクを考えれば慎重にならざるを得ないところだが、デビューしたての19歳は勝負に出た。

そして、そんな中で生まれた決勝点に指揮官は「僕の判断基準を2段階も3段階も超えてくれた」と絶賛した。

ただ、竹嶋の本来の務めは相手の攻撃を食い止めること。本職はボランチだが、現在は3バックのストッパーとして自身の守備スキルを磨いているところだ。2試合連続で先発出場も、チームはこの2試合で5失点を喫しており、「(先発定着へ)まだまだ危機感がある」とチャレンジは今後も続くが、若きニューカマーの存在がチームを活性化させるための好材料になることは間違いない。

シンデレラボーイ候補生はプロ2年目でついに訪れたチャンスをモノにすることができるか。

文:松本隆志(愛媛担当)


明治安田生命J2リーグ 第15節
5月25日(土)17:00KO ニンスタ
愛媛FC vs 水戸ホーリーホック
ニンジニアスタジアム(愛媛FC)
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