【長崎 vs 新潟】 ウォーミングアップコラム:「適した判断力」島田譲が分析する今季ホーム2勝目に譲れないキーワード

2019年5月10日(金)


Ⅴ・ファーレン長崎は、第12節を終えて4勝3分5敗の12位。2連敗を2回のあと2連勝。だが、なかなか風をつかめず、前々節で当時最下位の鹿児島ユナイテッドFCにホームで引き分け。前節の東京ヴェルディ戦はアウェイで敗戦。軽快な航海に至っていない。

JリーグYBCルヴァンカップでの湘南ベルマーレ戦を含めてアウェイで2連敗してホームに戻る第13節。監督交代劇はあったものの目下6試合負けなしのアルビレックス新潟との対戦は、勝点3獲得が命題となる。

しかし、ここまで今季リーグ戦ホームで勝利を挙げたのは開幕戦の2月24日横浜FC戦と遠い過去。ホーム5戦で1勝2分2敗。得点3、失点4とファンを楽しませるものでは到底なかった。

「ホームで勝ちたい。われわれチームも飢えていますが、ホームでスタジアムに集まってくれるファンの熱を高めるためにも、勝ち切らなければならない。厳しいスケジュールの中で、しぶとく勝つためにも、ファンも一緒に戦ってほしい。新潟戦は共闘高まる試合になると思っています」

手倉森誠監督も、今節こそファンとともにホームで勝点3を勝ち取ることを切望している。

ピッチ内で、得点も失点もシーンの中心にいるボランチの島田譲(写真)もその一人だ。2013年にファジアーノ岡山でデビュー。17年に長崎に移籍してJ1昇格、降格も経験した4年目。チームの選手会長も務める今季は、リーグ戦7試合に出場して5試合でスタメン、うち3試合でフル出場。ルヴァンカップも3試合フル出場と、タイプの違う2つの戦いのピッチで表現している。

「リーグ戦はプレスに行く、行かないのメリハリが、ちょっとおろそかになっていました。前は行くけど、後ろがついてこない、というのは中盤の選手としては是正しないといけません。後ろ重心になっても、それをチーム全体が共有して守れれば別に問題はないと考えています。中盤から前の選手を動かすことで、後ろ重心の中でもカウンターに持ち込むことが必要。バランスを取ることが大事だと思います」

今年29歳と中堅に足を踏み入れた選手として、落ち着いてチーム分析をしている。

「相手の1本目のパスや局面を剥がせないと、相手の二次攻撃を受けるのは、長崎だけではなく世界のサッカーの傾向だと思います。そのような場面は、その時々に適した判断をみんなで見つけていくことを、手倉森監督は目指している。『その瞬間に絶対にフォワードが裏に走るから、そこに向かって蹴れ』とか『絶対にボールサイドに人を集めてつなぎきれ』というマニュアル化のサッカーではありません。だからこそ、選手個々が判断力を上げることが重要です」

今季から新しく監督を迎え、長崎はこれまでのサッカーからの脱皮と世界に向けて戦う準備に余念がない。ルヴァンカップを併用して戦いながら、1年でJ1復帰。そして、近い将来に世界に打って出る。

壮大かつ確実な目標に向けて、長崎は歩を進めている。今の歩みのスピードは、ファンを満足させるものではないかもしれない。しかし、島田もいうように、世界を知る手倉森監督の下、選手も世界を見ている。

順風満帆に向けて、第13節は帆に風をつかむきっかけにする。

文:J's GOAL編集部


明治安田生命J2リーグ 第13節
5月11日(土)14:00KO トラスタ
V・ファーレン長崎 vs アルビレックス新潟
トランスコスモススタジアム長崎(V・ファーレン長崎)
みんなの総合評価 (4.2)
臨場感 (3.8)
アクセス (3.0)
イベント充実 (4.0)
グルメ (4.2)
アウェイお楽しみ (4.1)

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