【琉球 vs 町田】 ウォーミングアップコラム:地道に一歩ずつ成長する小泉佳穂が抱く勝利への欲求

2019年4月26日(金)


正確なパスで攻撃の流れを加速させ、軽やかなステップで自らゴール前に走り込み果敢にシュートを放つ。今季、青山学院大から琉球に加入したMF小泉佳穂(写真)のプレーを目の当たりにしたサポーターにとって期待が膨らむいわゆる10番タイプの登場は、アグレッシブな攻撃スタイルの琉球において新たなスパイスとして徐々に存在感を増している。

「(中川)風希くんが(横浜F・マリノスに)移籍してトップ下のポジションが手薄になり自分はそこに食い込んでいかないといけない。そのためにも日々の練習やトレーニングマッチからアピールし、毎日歩みを止めず成長していくことが重要だと思っています」。

小泉は第7節・千葉戦の82分に小松駿太と代わってピッチに入りJリーグデビューを果たした。そして第9節の東京ヴェルディ戦では、上里一将のパスを受けた小泉がドリブルでバイタルエリアに進入してシュートチャンスを作りだし、わずかに枠を捕らえることはできなかったもののポテンシャルの高さを披露している。

しかし出場した4試合すべてにおいて途中出場という状況の中、限られている時間でチームに影響をもたらすことの難しさも痛感している。

「プレーできる時間が少ない分、訪れるチャンスも少ない。けれども短い時間であってもそこでいかにゴールに結びつけるかが自分の役割。まだまだ達成に至っていないのでそこは自分のメンタルの未熟さなのかもしれない。途中出場でも上手くゲームに入ることができるようもっといっぱい練習して、自分の内側から自信をつけていくしかないなと思っています」。

自問自答を繰り返してプレーの高みを目指す小泉にとって支えとなっているのが同級生の存在だ。

「(前橋育英)高校の同級生が僕と鈴木徳真(徳島)、坂元達裕(山形)、渡邊凌磨(新潟)とJ2に4人いて、特に坂元達裕とは中学(FC東京U-15むさし)のころからずっと一緒でプライベートでもすごく仲良くしている。お互いサッカー選手として負けたくないという気持ちは当然あるし、それがすごくモチベーションになっている。自分がプロとしてやっていくための原動力のひとつになっているなと実感しています」。

そしてもうひとつ、小泉の支えになっている存在が琉球のサポーターだ。

「(前節の)鹿児島戦は僕がキープしたボールを奪われ、それがきっかけとなり失点し負けてしまった。その中で試合後あいさつに行った時、琉球のサポーターからすぐ『切り替えろ』という声をいただいた。沖縄に戻った時の空港でもサポーターの方々と会って改めて一言をいただいて、本当に応援してくれる人たちのために何とか結果で恩返ししたいなと、一層強く思えるようになりました」。

様々な試合を経験し、一歩ずつ着実に力を蓄え続ける小泉。6試合勝ちが無いチーム状況の中、勝利に対する欲求を隠すことはない。

「鹿児島戦の借りをプレーで取り返したい。それ以上にチームの勝利の助けに自分のプレーが活かされればと思う。勝って試合後に選手の輪に入り、サポーターと一緒に喜びを分かち合いたいですね」。

強い信念でボールを追いかける姿を見せ続ける小泉佳穂のプレーは勝利への呼び水となるだろう。

文:仲本兼進(琉球担当)


明治安田生命J2リーグ 第11節
4月27日(土)19:30KO タピスタ
FC琉球 vs FC町田ゼルビア
タピック県総ひやごんスタジアム(FC琉球)
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