【仙台 vs FC東京】 ウォーミングアップコラム:Jデビューのチャンスをつかめるか。ルーキー・田中渉は己を磨く

2019年3月12日(火)


「渉、そこはもっと取りにいけ!」「渉、受ける姿勢をとって!」仙台の練習場で、コーチングスタッフやチームメイトのアドバイスを受けながら、田中渉(写真)は奮闘中だ。

群馬県の桐生第一高校から、今季に仙台へ加入。練習参加したときにユアテックスタジアム仙台での試合を見て「あのピッチで活躍したい」と感動し、仙台でJリーガーとなることを決めた。
まだ、プロ生活は始まったばかり。練習も、普段の暮らしも、じっくりプロのリズムに“ついていく”という段階かもしれない。しかし、プロの舞台での初出場は、我慢を重ねた遠い先にあるものと決まったわけではなく、自分次第で近づけるということも実感している。

3月6日のYBCルヴァンカップ グループステージ第1節で、田中は初めて公式戦のベンチに入った。直前の明治安田生命J1リーグ戦から先発メンバー全員を入れ替え、ベンチにもフレッシュな選手を多く入れたという事情があるとはいえ、田中にとっては大きなチャンスだった。
「自分はまだフィジカルがない。あの場に出たら、少しでも判断が遅れれば潰されてしまうと感じました。ファーストタッチの置き所から大事にしなければ」。ピッチ上で展開されるJ1クラブ同士の試合を見て、自分が出場した場合のイメージを膨らませた。
そしてそのピッチ上で、同じく高卒1年目の照山颯人が堂々とプロデビューを果たしていたことも刺激になった。「自分も『やらないといけない』という気持ちになりましたね」。勝利に貢献した仲間を称えるとともに、自身もピッチ上でも貢献したいという意欲が強くなった。

得意なポジションはボランチだが、攻撃的な位置でもプレーが可能。左足でのボールコントロールは軽やかで、深い位置から繰り出すパスも、自ら持ち上がるドリブルもチームの攻撃に変化を加えられる。最大の見せ場は「得点に絡むプレー」で、最近の悩みは花粉症。そんな田中は、このルヴァンカップのニューヒーロー賞対象選手だ。

彼が今大会のうちにJデビューできるか、憧れであるユアテックスタジアム仙台のピッチに立てるかは誰にもわからない。しかし、Jデビューの好機は、待つものではなく、つかみ取るもの。「どのような形で出ても、そこでいいパフォーマンスが出せるようにならないと」。意欲を燃やす田中は、練習場で己を磨いている。

文・写真:板垣晴朗(仙台担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 第2節
3月13日(水)19:00KO ユアスタ
ベガルタ仙台 vs FC東京
ユアテックスタジアム仙台(ベガルタ仙台)
みんなの総合評価 (4.4)
臨場感 (4.6)
アクセス (4.7)
イベント充実 (3.8)
グルメ (3.7)
アウェイお楽しみ (3.6)

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