【YS横浜 vs 鳥取】 ウォーミングアップコラム:樋口監督ホームラストゲーム。「この3年間は自分の中で良い経験ができた」

2018年11月23日(金)


2016年1月25日に樋口靖洋(写真)監督はYS横浜の指揮官に就任した。あれから3年のときを経た今季、残り2試合で樋口体制の幕は下ろされる。

「言葉の使い方はどうか分からないけど、賞味期限ってあると思う。岡田さん(現・今治オーナー)にも一回言われたことがあるけれど、そこでチームの選手をガラッと変えるのか、監督が変わるのかと。4年目というのは何かを大きく変えないといけない。それは俺自身も監督経験の中で感じることだから、このタイミングになった」

就任当初の選手たちを例えるなら真っ白なキャンバス。何も色付けをされていない、サッカーのベースもない状況から樋口体制は始まった。環境面の厳しさから、選手たちのプロ意識の低さは自分の経験上から知る“Jリーガー”からは程遠い姿。だが、それは「示した絵に対して拒否反応も少なかった」と話すように、明確なスタイルを提示しやすい状況でもあった。1年目は意識改革、2年目はボールポゼッションしながら仕掛けるスタイルを鮮明に出すことに着手し、3年目は薄っすらと見えてきたベースをより深化させるためのアプローチを掛けることで、今季は一時2位へと躍進することもできた。

そうした取り組みが選手たちを少しずつ変化させた。例に挙げれば今季限りで引退を表明した小澤光は努力を惜しまず練習に励んで攻撃的なセンスも開花させ、チームの心臓である後藤京介も責任感が生まれて、より存在感を濃くした。その他にも多くの選手が一つひとつの選択肢に自信を持って、積極的にトライできるプレーヤーへと成長。チームとしてもボール保持から攻撃に転じるスタイルを毎試合表現できるまでにスタイルが構築されていった。

「改めて実感した。選手は変われる力を持っていて、俺はそこに刺激を与えるだけなんだって。変われるヤツは変われる。それを信じて色んなアプローチを掛けていくというのが俺の仕事。失敗したケースもあれば、こんなふうに変わっていくんだと改めて勉強になったアプローチがあった。スタイルを構築していくという部分も、階段を一つずつ上がることができた。勝った負けたで一喜一憂するのではなくて、こうやってチームが変わっていくものなんだなと、俺もすごく貴重な勉強にもなった。この3年間は自分の中で良い経験ができた。選手もそれをトライして実感を得ることができたと思うし、それは本当に今後のサッカー生活に生きると思う」

現在の順位は15位。目標である一桁順位には届かなかった。それでも今は真っ白なキャンバスではない。ボールを保持しながら主体性を持って戦うスタイル、Jリーガーとして一試合一試合を戦える選手に樋口監督が色付けしていったことでチームを作り上げた。その“色”をピッチに映し出すチャンスも、あと2試合。「もうやることは何も変わらない。とにかく勝ちたい」(樋口監督)。

文:髙澤真輝(YS横浜担当)


明治安田生命J3リーグ 第33節
11月24日(土)13:00KO ニッパツ
Y.S.C.C.横浜 vs ガイナーレ鳥取
ニッパツ三ツ沢球技場(Y.S.C.C.横浜)
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