【YS横浜 vs 盛岡】 ウォーミングアップコラム:小澤光、迸る熱き思い。

2018年11月10日(土)


小澤光(写真)の熱き思いが迸る。

「残りの試合はサッカー人生を懸けてぶつけていきたい。俺はサッカー人生のすべてを懸ける」

泥臭くボールをハントして、足がつろうとも走ることを止めない――。その汗かき屋の小澤は今季、目覚ましい成長を遂げていった。それも樋口靖洋監督が「光が一番成長したかもしれない」と言わしめるほどに。守備的な能力に長けているハードワーカーは、攻撃的センスを開花させていく。密集地でも勇気を持って縦に差し込むパスや、逆サイドに展開するロングボールで視野も広がり、第13節・富山戦では待望のJリーグ初得点を挙げるなど攻守で存在感を放てるMFへ成長を遂げていった。

小澤は今年で30歳とベテラン。例え若い年齢でなくともレベルアップできることを証明して見せた。「この(樋口監督が就任してからの)3年間ですごい自分としてもサッカーは年齢関係ないなって思った。それを体現できたのは、自分の中でも大きい。本当に考え方一つ、練習の取り組み方一つで、こんなにも変わるんだなって思いました」。

真摯に自分と向き合ってきたからこそ、いまがある。ただ、それだけではない。JFL時代から苦楽をともにした辻正男や吉田明生、西山峻太。そして新たに加わった後藤京介らチームメイトたち、スタッフ陣からの刺激を受けたことで背番号6は大きく変わっていった。

「みんなの目標が“もっと上を目指したい”という選手が多くなってきた。ただ、試合をやっているだけではない。練習のレベルも上がっているし、いまはサッカーが楽しい」

振り返れば 少し“楽しむ”ことを忘れて、自我をコントロールするのが難しい時期もあった。それでも、周りの熱気に引っ張られるように、もがいて、もがき続けてたどり着いたのは、“サッカーが楽しい”ということ。万年最下位と揶揄されたチームは前半戦で2位へと躍進するサプライズも巻き起こし、自分たちのフットボールである“ポゼッションサッカー”を表現して、存在価値を高められたことにも充実感が溢れている。だからこそ、小澤は言う。

「樋口さんも含めて、このメンバーでできるのも最後。感謝の気持ちじゃないけど、いまのメンバーのため、このチームのために一つでも多く勝ちたい。目標である一桁順位を目指してやるしかない。本当に(樋口監督が就任してからの)1年目、2年目はまだまだ子供だったなって思う。いまは樋口さんに対してもタカさん(高田コーチ)に対しても考え方が変わった。そのすべてをラスト4試合にぶつけたい」

刻一刻と迫っている、樋口体制のラスト・ダンス。もう一試合も後悔はしたくない。チーム一丸となって、盛岡戦で勝点3を掴み取る。

文:髙澤真輝(YS横浜担当)


明治安田生命J3リーグ 第31節
11月11日(日)14:00KO 三ツ沢陸
Y.S.C.C.横浜 vs グルージャ盛岡