【岡山 vs 山口】 ウォーミングアップコラム:2試合連続、ボランチでコンビを組んだ武田将平と、塚川孝輝のこと。

2018年11月3日(土)



前回のホーム・町田戦で決勝ゴールを挙げた武田将平。加入初年の昨季は1試合の出場だったが、今年はこれまで14試合に出場。町田戦のゴールを含め、2ゴールを決めている。1点目は、6月2日のホーム山形戦。左ウイングバックで出場し、14分、トップの赤嶺真吾が落としたボールを左足で決めた。試合後は、「ホームで勝とう、という試合で、若い自分たちが何か出来れば、と思っていた」と話した。

ゴールへの意識は常にある。が、ギラギラ系ではないせいか、決めるたび、意外さとシュートの上手さに驚かされてきた。岡山で言えば、関戸健二の系譜。昨年出場した大分戦でのゴールもそうだった。前半はボランチで、後半はシャドーに入った。51分、クロスを受けた豊川雄太が落としたボールを、ここしかないというコースに柔らかく鮮やかに決めた。彼のプロ生活で決めたゴールは、至るまでの苦労があったとしても、その痕跡が見えないゴールだ。

プロ2年目を迎えた今年のはじめ、こう話していた。「あのゴールだけで去年が終わったのが、自分の力なんで、もう1歩も2歩も足りなかった。去年1年間が無駄じゃなかったと思えるようにするには、今年、試合に出て、チームに貢献しなきゃいけないと思う」。昨年の岡山の「94年組」の存在にも触れていた。「トヨ(豊川雄太)はベルギーで、石毛秀樹も(清水に)帰って、向こうで頑張っているし、孝輝(塚川)はこっちで頑張っている。去年の94年組の中で、自分だけ置いて行かれているから、もっと頑張らないと」。

塚川孝輝と仲が良い。今年、リーグ戦で一緒にプレーしたことはあったが、ボランチのコンビを組んだのは、利き足ではない右足で決勝ゴールを決めた10月の町田戦が初めてだった。塚川は、「(武田と)近い位置でプレーできることに前日からワクワクしていた」と言い、武田は、「もっと一緒に出たいなと思った」と言う。武田に塚川について聞くと、「孝輝は、どういう性格かな。ちょらける、人懐こい。それと、そうですね、純粋です。でもあいつは、あの後(武田のゴールの後)、むちゃくちゃ点取りに行こうとしてました。喜んでくれながらも、多少は(自分も、という気持ちが)あったんじゃないですかね。むちゃくちゃ前に出てたんで。そこもあいつの純粋なところじゃないですかね」。

大卒プロ2年目の2人は、この2年間でシャドー、ボランチ、最終ラインを経験し、(武田はワイドも)、様々なゲームの視点を体内に刻んできた。2人が目指すボランチ像はほぼ重なる。「今の時代、点を取れないボランチはあまり魅力的じゃないし、守備だけ出来ても駄目。点を取れて、守備の出来るボランチが魅力だと思う」と塚川。「最近だと、落ち着いて試合が見えてるかなって思います。今まではこう(目の前のことでいっぱいいっぱい)だったんですけど。でもそれはコウタさん(上田康太)や末さん(末吉隼也)がいてくれるから、なんですけど」。

2年目の武田将平と塚川孝輝が、練習場でも試合でも、いつしか自然に、強いオーラを放つ存在になっている。

文:尾原千明(岡山担当)


明治安田生命J2リーグ 第40節
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