【町田 vs 大分】 ウォーミングアップコラム:サイドからボランチに移った平戸太貴 「良い選手」から更なる成長に期待

2018年10月13日(土)


FC町田ゼルビアは34試合を終えて17勝11分け6敗。首位・大分トリニータ、2位・松本山雅FCより2試合少ない中で勝点62を稼ぎ、3位につけている。ただし直近の4試合は3分け1敗と勝利がなく、その間わずか2失点ながら「勝ち切れない」試合が続いている。

そんな中でチームが町田市立陸上競技場へ迎えるのは首位・大分。町田が優勝、2位以内を目指す上で、この一戦を取れれば大きく前進できる。

前節・モンテディオ山形戦は森村昂太がベンチに入らず、平戸太貴(写真)が右サイドハーフからボランチに移った。平戸は両ポジションの違いをこう説明する。

「サイドハーフだと(相手を)背負ってピッチ全体を眺めながら、自分がパスを前に供給できる。斜めに入っていくランニングや、クロスに入っていったりができる。ボランチは全方向からプレッシャーが来るし、前線に飛び出す位置や飛び出し方も違ってくる」

彼はボランチ経験も持っているが、町田のサイドハーフにいい意味で慣れつつあった。今季は「使われる」プレーで成長を見せ、8月は4試合で5得点を挙げてJ2の月間MVPにも輝いている。一方でボランチの感覚を得るために多少の時間は必要かもしれない。とはいっても、21歳と若い彼にとってそれほど高い壁ではないだろう。

平戸はチームの攻撃面の課題を「ペナルティエリアの角を入った後の精度と、入り方が大事になってくる」と説明する。エリアの角を取り、そこから雪崩れ込んでいくのは町田が得意とする攻めの形だ。ニア、ファー、マイナスの位置にバランスよく、タイミングよく枚数を掛けることで得点の確率は上がる。新人の土居柊太、途中加入の山内寛史らも含めてその連係、連動にはまだ磨く余地がある。

町田にとって最大の武器がセットプレーだ。平戸は既に12アシストを記録しているが、その多くはプレスキックから生まれている。一方で9月1日の甲府戦を最後に、町田はセットプレーからの得点を挙げていない。

平戸はこう述べる。

「自分たちの蹴りたいポイントに相手がいたり、サインプレーをしようとすると『このやり方はバレているな』というのが分かったりする。向こうも自分たちのセットプレーは警戒して、研究してくると思います。それを上回る精度、入り方の迫力を出していければゴールが取れる」

「良い選手」「良いチーム」は必ず分析、対応される。そこを乗り越えるのが一流で、平戸はそこを目指せる才能だ。ボランチとして、セットプレーのキッカーとして、彼の更なる成長に期待したい。

文:大島和人(町田担当)


明治安田生命J2リーグ 第37節
10月14日(日)15:00KO 町田
FC町田ゼルビア vs 大分トリニータ

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