【藤枝 vs 盛岡】 ウォーミングアップコラム:裏への動き出しと推進力が持ち味のゴリゴリ系FW・遠藤純輝。その持ち味を初勝利に向けて生かせるか。

2018年10月6日(土)


7月下旬に石崎信弘監督が就任して以来、ここまで6試合勝利がない藤枝(1分5敗)。ただ、半歩ずつ…いや1/3歩とか1/4歩ずつかもしれないが、1試合ごと着実に前進できてることは間違いない。初めは3試合無得点だったのが、ここ3試合はすべて1点ずつ取れており、前節の北九州戦では90分という土壇場で追いつかれたものの、初勝利まであと一歩のところまでいき、新体制で初めての勝点を獲得した。

3試合ぶりにホームに帰ってくる今節は、前半戦に4-0で快勝している盛岡との対戦で念願の初勝利を目指す。

そんな中、チーム内で一際輝きを増しているのが、前々節の静岡ダービー(沼津戦)でゴールを決め、前節に新体制で初先発したFW・遠藤純輝(写真)だ。

今季J2の町田から移籍してきた23歳の持ち味は、DFラインの背後を狙う「動き出しの良さ」(石崎監督)であり、ボールを持ったらドリブルでゴリゴリと強引に仕掛けていくところも頼もしい部分。本人も「前への推進力という部分では負けたくないと思っています」と自信を見せる。

それは石崎監督が取り入れようとしている堅守速攻の一面にも合っている。だから、指揮官も以前から彼の良さは十分にわかっていたが、「交代で流れを変える選手が欲しかった」(石崎監督)という理由でベンチスタートになっていた。しかし、やはり先発から遠藤純の力が欲しいという面が強くなり、前節から先発起用に至っている。

盛岡はJ3の中でもDFラインが高めのチームで、「ラインが揃わないこともある」(石崎監督)ため、遠藤純の持ち味がより生きるはずだ。

チームとしても、前節でも見られたセットプレーからの失点以外は、守備はかなり安定してきている。新体制ではまだ複数得点の試合がないが、複数得点できれば勝てるという雰囲気はかなり出てきている。今節も2点以上取れるかどうかが注目点のひとつになるだろう。

「決めるべきところでしっかり決めるというのは、自分もチームも課題だと思いますが、もっとペナルティエリアに侵入する回数を増やすことも大事だと思います。そういう練習はすごくやっているので、試合でも出せるように質を上げないといけないですね。エリアに入ったら仕事ができる選手は多いと思うし、そこは自分も自信を持っているので」(遠藤純)

90分の中で決定機が1〜2回だけで、それを高確率で決めなければいけないということでは安定した結果は残せない。それは有能がFWが揃ったJ1のチームでも同様だ。

今はまだ、遠藤純の動き出しに対して、タイミング良くパスが出てくる場面が多いとは言えない。だが、中盤には養父雄仁や水野泰輔といった有能なパサーはいるし、彼らも遠藤純の動き出しは「意識しながら見ています」と語る。だから「細かい部分が合ってくれば……」(遠藤純)というのが、今の藤枝にとって大きなテーマのひとつになっている。

そこがピタリと合って彼が裏に抜け出すシーンが増えてくれば、いよいよ……いや、安易な皮算用は勝利の妨げになるだけだ。そこは彼自身もチームメイトもよくわかっているので、つねに危機感は持ち続けながら90分間虎視眈々とチャンスを狙い続けるはずだ。

文:井上慎也(藤枝担当)


明治安田生命J3リーグ 第26節
10月7日(日)13:00KO 藤枝サ
藤枝MYFC vs グルージャ盛岡

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