【京都 vs 栃木】 ウォーミングアップコラム:秘めたポテンシャルは一級品、本多勇喜に求められる安定感

2018年9月21日(金)


173cm、69kg。DFとしては小柄な部類に入るが、その身体に秘められたポテンシャルは一級品だ。

大学サッカーの名将の1人である須佐徹太郎。日本代表監督としてロシアW杯を戦った西野朗。過去に在籍した阪南大学と名古屋グランパスで、いずれの指揮官からも潜在能力の高さを評価されてきた。

自分より10cm以上も身長が高い選手にも空中戦で競り勝てる、驚異的なジャンプ力。1対1の局面でも、スピードとフィジカルをいかした粘り強さを発揮する。定評のあった守備面だけでなく、近年は敵陣へ攻め上がった際にパスをつないで、味方との関係性を作りながらサイドを攻略するという攻撃面でも成長を見せている。

一方で、パフォーマンスに波があることも事実だ。時折、集中力の欠如からか背後や横のスペースに侵入されてピンチを招く場面もある。現在の所属クラブを率いるボスコ・ジュロヴスキー監督も「ホンちゃん(本多)はhotだったり、coolだったり・・・」と苦笑いを浮かべながら「たぶん彼のスタイルなんだろうけれど、自分のプレーが周囲にどう影響を及ぼすのか。プレーが安定して、高いレベルを維持できればJ1でも充分やれる。それだけのものを持っている」と話す。簡単に裏を突かれたかと思えば、守備の組織が整っていない危険な状況を好守で防ぐ。見ていて面白い選手であることは確かだが、いい選手として評価を上げるためには更なる成長が求められる。

本人はいつも言葉少なで「まだまだですよ」、「もっとやらなきゃいけない」と現状に満足していない。今季の前半戦は左サイドバックの明確な競争相手がいなかったが、補強期間に黒木恭平が加わり、夏休みの間は冨田康平が特別指定選手として参加。後半戦は常にベンチに同じポジションの選手が座るようになった。これは試合中に4バックから3バックへ変更する際、本多が3バックの左に入り、交代選手を左ウイングバックに配置するオプションを可能とするためだが、本多に危機感を与えるという副産物も発生している。チームに数少ない左利きの選手ということも含めて、彼に掛かる期待は小さくない。

J2残留を賭けた残り10試合、左サイドでいい意味の存在感を発揮して欲しい。

文:雨堤俊祐(京都担当)


明治安田生命J2リーグ 第34節
9月22日(土)17:00KO 西京極
京都サンガF.C. vs 栃木SC
京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(京都サンガF.C.)
みんなの総合評価 (2.8)
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