【柏 vs 鳥栖】 ウォーミングアップコラム:マイケル オルンガ。その男、規格外につき

2018年9月21日(金)


マイケル オルンガ(写真)は、行った先々の国で歴史に名を刻んできた。スウェーデンのユールゴーデンズ、中国の貴州智誠、スペインのジローナ、プレーしたその国のリーグで、いずれも「ケニア人初ゴール」を記録した。

そして今年8月、柏へ活躍の場を移し、出場2戦目となった第24節のV・ファーレン長崎戦で移籍後初得点。これによってJリーグでも得点を決めた初のケニア人選手となったのである。

柏は現在16位と依然として苦しい状況が続いているが、オルンガ個人のパフォーマンスにフォーカスすると、加入から4試合で1得点2アシストという数字を残している。前述の長崎戦の得点は亀川諒史のプレゼントパスを流し込むだけの、いわゆる”ごっつあんゴール“だった。しかし、横浜FM戦では強靭なチアゴ マルチンスを背負ってもビクともしない体の強さから反転、鋭い折り返しをゴール前に入れ、瀬川祐輔の得点をアシスト。前節の清水戦では193センチの高さを生かし、高木利弥のクロスをヘッドで落としてクリスティアーノの得点をお膳立てしている。

出場した4試合は全て途中出場だが、直近3試合の自身のパフォーマンスを振り返り、「自分のプレーには満足している。コンディションもいい」とオルンガ自身も調子の良さを口にした。

193センチ85キロの規格外の体躯。おそらくまだ能力の片鱗を見せたに過ぎないが、ここ数試合のプレーを見た限りは「オルンガにボールを入れれば何かが起きる」という期待を感じさせている。柏の選手たちによれば「真面目な性格」らしく、それはピッチ上で見せるチェイシングや守備をこなすプレーにも表れているだろう。

さらにケニア技術大学で工学士を取得したことにも象徴されるとおり頭脳明晰で、取材やインタビューの際に彼が口にする言葉の数々からは知性が溢れている。練習終了後には、メディアに対して”How's it going? Good?“と気さくに声をかけ、握手を求めてくるなど実にフレンドリーだ。日本食が大好きで、寿司を食べた話を嬉しそうに話してくる。

先日、柏には鈴木大輔が3年ぶりに復帰を果たした。今までチームにいなかった守備のリーダーに引っ張られる形で、チームにはこの苦しい状況から脱しようという意識が急速に高まっている。そしてオルンガも、柏にはいなかったタイプのFWである。彼の規格外のプレーを、なんとしてでも勝利という結果につなげたい。

文:鈴木潤(柏担当)


明治安田生命J1リーグ 第27節
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