【町田 vs 徳島】 ウォーミングアップコラム:なぜ「行け」がまずくて「ストップ」はOKなのか? 鈴木孝司が語る町田らしい守備

2018年9月21日(金)


鈴木孝司(写真)は2012年にFC町田ゼルビアと契約してから、7シーズンに渡ってゼルビア一筋。2016年から二度に及んだアキレス腱断裂により欠場が続いた時期もあるが、今季は24試合に出場している。中島裕希との2トップは「鉄板コンビ」と言っていい。

鈴木孝司は左右両足、ヘッドとあらゆる形から決めるストライカーで、J3の初代得点王でもある。今季は現在5得点とゴールの面では期待に応えられていない。しかし最近の彼を見ていると、守備で「効いているな」と感じることが多い。

9月22日に町田がホームで対戦する徳島は、ウタカとバラルという強力アタッカーの加入もあり、後半戦に入って絶好調。戦術的にもコンパクトに戦う町田に対して、それを「広げよう」とする戦いをしてくる難敵だ。

町田は相手に振り回されるのでなく、11人が一体になった、主導権を取る守備をしたい。鈴木孝司は徳島戦を前にしてこう口にする。

「自分たちで仕掛けて、チャレンジして(相手ボールを)取りに行くことが大事になる。追える距離だったら二度追い、三度追いをやって、後ろが楽になればいい。サイドハーフとしっかり目を合わせて、サイドハーフはサイドバックの声を聴いて、ボランチはCBの声を聴いて……。自分たちはボランチの声を聴いて動く」

「ボランチの声を聴く」「サイドハーフと目を合わせる」ことが、FWとして意識する基本ポイントだ。

サッカーの世界には「後ろの声は神の声」という金言がある。町田の組織的な守備を支えるのはまさに「後ろの声」で、FWはそれに助けられる側だ。「後ろの声」ついて鈴木孝司はこんなことも口にしていた。

「前から行くことが前提で、ストップの声はいいんです。でも『行け』という声(を聴いてから動くの)は遅い」

「前から追い続ける」「ボールを動かされても二度追い、三度追いをする」アクションを、町田の2トップは身体に染み付けている。普通のチームならFWは「追え」という声を聴かされるのだろうが、町田のFWは自発的に動いた上で「ストップ」の声を待っている。そんな2トップの守備における献身性が、このクラブの強さの秘密だ。

文:大島和人(町田担当)


明治安田生命J2リーグ 第34節
9月22日(土)16:00KO 町田
FC町田ゼルビア vs 徳島ヴォルティス
町田市立陸上競技場(FC町田ゼルビア)
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