【藤枝 vs C大23】 ウォーミングアップコラム:藤枝の現状を冷静に俯瞰するベテラン・養父雄仁。きっかけをつかむために大事な考え方とは?

2018年9月15日(土)


「僕の十何年かの経験でも、監督が代わると好転する部分とリスクとどちらも出ると思うんですよ。そういう意味でどちらが先に出るかという中で、今は悪いほうが先に出ている状況なんだと思います。自分としては、このまま続けていけば必ず良くなるという感触があるし、結果が出るときが来ると思っています」

そう語るのは、プロ12年目の経験豊富なMF・養父雄仁、34歳(写真)
7月下旬に3年半チームを育ててきた大石篤人監督から大ベテランの石﨑信弘監督に指揮官が交代した藤枝MYFCは、ここまでの成績は3戦全敗、無得点/9失点と苦しい状況にある。だが、これまで5つのクラブを渡り歩き、J1昇格(2010年甲府)や何度かの監督交代も経験してきた養父に、動揺する気配はまったく見られない。
実際、結果だけ見れば0-4の試合が2つあって、養父いわく「見栄えは良くない」が、直近2試合ではセットプレー以外では相手よりも多くのチャンスを作れており、「内容はそれほど悪いわけじゃない」と石崎監督も言う。
「1試合目と比べると試合ごとに修正されている面もあると思います。ただ、このチームは素直な子が多いから、右に行けと言われたら右だけ、守れと言われたら守るだけとか、言われた方向に偏り過ぎちゃう傾向があるんですよね。そのバランスのちょうど良いところを見つけるのに少し時間がかかると思うけど、見つけたときは強くなるというか、守備に関してはかなり良くなるという手応えがあります」(養父)

攻撃に関しても、3試合無得点だが決定機が作れていないわけではないし、良い形の崩しも見られている。
「得点については、最後のところで個の能力とかプレーの質という部分が出てくるので、そこは個人個人が磨いていく必要があると思います。今、選手みんなで言ってるのは、先に失点しちゃいけないということで、そうすれば点はいずれ入るから、それまでセットプレーも含めて我慢できるかどうかが大事になると思っています」(養父)
ここでも養父は、冷静にチームの現状を見ながら、現実的な解決策を模索している。
「守備でのハードワークや切り換えといったところは絶対にさぼってはいけないし、そこは高いベースを保たないといけません。そのうえで、カウンターになったときは両サイドの(川上)盛司やミツ(光永祐也)をもっと走らせたいと思っているので、そのためのパスも意識しています。若い選手は、まだ試合の中で『ここ行っちゃっていいのかな?』とか迷っている部分があると思うので、そこをもっと思い切り良くやらせてあげるのも自分の仕事かなと思っています」(養父)

なかなか結果が出せない苦しい時期に、どんな意識を持って、どう対応していけば良いのか。若い選手はなかなか整理しきれない場合も多い。そんな中で、養父のような存在がいるのは何とも頼もしいところだ。
今節の相手は、4連敗中で藤枝と同様に苦しんでいるC大阪23。したがって先制点を取ったほうが非常に優位になることは間違いない。石﨑体制での初ゴールが取れるまで守備で我慢しきれるか、我慢しながらも攻めるべきときは人数をかけて勇敢に攻めきれるか。
最近はアンカー(中盤の底)としての出場が多いベテラン・プレーメイカーが、どう周囲を動かしていくのか。期待を込めながら、観る側としても我慢強く見守っていきたい。

文:井上慎也(藤枝担当)


明治安田生命J3リーグ 第23節
9月16日(日)17:00KO 藤枝サ
藤枝MYFC vs セレッソ大阪U−23
藤枝総合運動公園サッカー場(藤枝MYFC)
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