【神戸 vs 磐田】 ウォーミングアップコラム:イニエスタ再合流に沸く神戸で、“今おもろい”のはCB大﨑玲央。

2018年8月10日(金)


ルーカス ポドルスキとアンドレス イニエスタがチームに合流し、注目度が高まっている神戸。7月末時点でJ2得点ランキング3位(11得点)とブレイクしていたFC岐阜の古橋亨梧の移籍加入や、Jリーグ初のカタール人選手アフメド ヤセルの期限付き移籍加入など話題は尽きない。

そんな中、“おもろいな”と密かにメディア陣が注目しているのが、ワールドカップ中断期間中にJ2徳島から加入したDF大﨑玲央(写真)だ。

不動のCBチョン ウヨンの抜けた穴を埋める逸材として期待され、合流すぐに吉田孝行監督のファーストチョイスになった大﨑。当然、ワールドカップ明けの試合はスタメンだと思われたが、中断明けの長崎戦ではベンチにも姿は見られず。翌節・湘南戦もベンチ外。??と疑問符が2つ並んだ。原因は腰痛。その後、第18節・柏戦で神戸デビューを果たすと、3試合連続でスタメン・フル出場とレギュラーに定着。しかも、今まで神戸にはいなかった超・攻撃参加タイプで「大﨑いいっすね」「大﨑おもろい」と取材陣から声が上がった。

強烈なインパクトを残したのは、神戸での2試合目となるアウェイのC大阪戦だろう。北米サッカーリーグ(NASL)で身につけたタイトな守備でC大阪の杉本健勇や山村和也に決定的な仕事をさせず。その上で、自らボールを前へ運び、高い位置からビルドアップを始めるなど独特のプレーを披露した。さらに、隙あらばボランチよりも前に攻め上がるダイナミックなプレーでスタジアムを沸かせてもいる。その最たるプレーが試合終了間際のオーバーラップだった。「体力が余っていたので」と相手陣内深くまでロングラン。サイドバックかいっ!と関西風のツッコミが入りそうなくらい攻め上がってみせた。結局、大﨑にパスは来なかったが「最終的にパスを出すか出さないかは、出し手の判断なので…」と紳士的にコメント。だが、本当はパスがほしかったのでは?と攻めると「ま〜、そうですね〜(笑)」と苦笑いを浮かべた。

吉田孝行監督によると「(大﨑はCBだけではなく)一つ前もできる」という。イニエスタが入る時の4−3−3システムを想定すると、アンカーポジションもこなせるということになる。つまり、大﨑の加入はCBのポジション争いを激化させただけではなく、同時に藤田直之らボランチ陣にもプレッシャーをかけることにもなったと言える。「大﨑おもろい」はプレースタイルだけではなく、チーム内競争の面でもおもしろい存在である。

文:白井邦彦(神戸担当)


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