【新潟 vs 栃木】 ウォーミングアップコラム:正念場のチームを大谷幸輝が最後の砦として支える。

2018年8月10日(金)


前節・大分戦0-4で大敗した後、宿泊先のホテルで先輩の田中達也に呼び出された。試合映像をもう一度一緒に見直して、課題と修正点を洗い出すためだ。試合直後のロッカールーム、宿舎に戻るバスの中でも、ずっと話し続けていた。チームはこれで3連敗。そのうち前々節・千葉戦から、大谷幸輝(写真)は左肩を打撲して別メニュー中のアレックス ムラーリャに変わり、ゴールを守る。今季14敗目を喫し、ついに19位まで後退したチームに抱くのは、当然、強い危機感だ。

「去年、自分が浦和から入ってからも、何人も監督が変わっていることに、選手としてすごく責任を感じています。チームとしても3年連続でシーズン途中に監督が交代しているし、絶対に監督だけの問題じゃない。本当に意識を高く持って臨まないと、大変なことになってしまいます」

大谷が加入した昨シーズン、三浦文丈監督(現岡山コーチ)、片渕浩一郎コーチ(当時)が暫定的に指揮を執ったルヴァンカップとリーグの2試合を挟んで、呂比須ワグナー監督が率いたチームはJ2に降格。今シーズン、鈴木政一監督の下、J1復帰を目指したチームだったが、大敗した大分戦から3
日後の今週水曜日に、監督解任が発表された。

おととし、昨年に続き、暫定的に指揮を執る片渕浩一郎ヘッドコーチの下での栃木戦に向けた準備期間には限りがある。その中でベストの守備の構築を目指す。

「1日、2日のトレーニングだけで、フチさんがやりたいすべてを理解できるわけではないけれど、ポイントははっきり示されています。一人一人の距離が遠いと、ボールを取りに行っても簡単に外されるし、逆に近ければカウンターの効果も増す。ラインコントロール、切り替え、リスク管理。数人だけでは守れないし、チーム全体でやらないといけない」

1年でJ1に戻る目標は遠ざかる一方で、逆にJ3降格圏内である21位熊本との勝点差はわずかに6。この大ピンチに、指揮官交代という重大な局面に立つチームを、最後尾から鼓舞する。

「大分戦では先制されたところで、後ろから見ていても全体がガクッと来たのが分かりました。一人、二人がパワーを出しても足りない。みんなが強い気持ちを出さないと、今の状況は乗り越えられない。まず1勝。それもホームで勝って、そこから勝ち続ける。そのために、できることを尽くすだけです」

状況は危機的。栃木との90分の間にも、苦しい時間は訪れるだろう。それでも最後の砦として落ち着きを失わず、勝利へと続く道からチームが外れないよう、コーチングの声を発する。

文:大中祐二(新潟担当)


明治安田生命J2リーグ 第28節
8月11日(土)19:00KO デンカS
アルビレックス新潟 vs 栃木SC
デンカビッグスワンスタジアム(アルビレックス新潟)
みんなの総合評価 (4.3)
臨場感 (4.4)
アクセス (3.6)
イベント充実 (4.0)
グルメ (4.4)
アウェイお楽しみ (4.1)

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