【長野 vs 富山】 ウォーミングアップコラム:松村亮が欲するもの。それはチーム、自身を波に乗せるゴール

2018年7月7日(土)


10試合ぶりにやってきた先発のチャンスだった。「ずっと途中出場ばっかりだったので、自分としてはなんとか結果を、という感じで入りました」。松村亮(写真)は、溜めていたうっぷんを晴らすように、ピッチを縦横無尽に駆け回った。

スタートはサイドハーフ、そしてリードを許した後半は「一番得意」と語るFWにポジションを移した。そして69分、自身最大の決定機が訪れる。急所を突く裏への抜け出し、真骨頂の切れ味鋭いドリブル。そんな自らの持ち味を生かしたシーンだった。しかし、フィニッシュは無情にも枠外へ。最後までピッチに立ち、チームの攻撃を活性化させながらも、「自分の形に持っていってそこでシュートを決められなかった」という悔しさが先行した。

それでも90分間、自らの価値を示し続けた。「次につなげられる部分もあった。ひさびさにそこ(FW)で出られて楽しかった」と本人は手ごたえも口にする。主力選手のケガによってつかんだ機会で、背番号28は確かな爪痕を残した。

今季はユース時代から過ごしてきた神戸を退団し、得点力向上を求める長野に加入した。しかし、リーグ戦も約半分を経過し、ここまで得点はゼロ。苦しむチームと同じように、松村もここまでは思い描いたシーズンを送ることができずにいる。「どんな形でも良いので、早く1点取りたい」と松村。それは、「その1点でチームも勝てる」と、チームにもたらすものの大きさを知っているからでもある。「チームが勝つこと。そのために自分が得点に関わっていきたい」。ゴールに対する思いは、人一倍だ。

中断期間まで残り3試合。そして、そのうちの2試合をホームで戦うだけに、長野にとっては勝負の1カ月だ。「これだけ勝てない中で、こんなにもたくさんのサポーターが来てくれてスタジアムの雰囲気を最高にしてくれているので、なんとか勝ちたい」。ホーム連戦となる今節・富山戦に向けて、松村は闘志を燃やしている。

先発でも途中出場でも、見据えるものはただ一つ。誰もが待ち望むゴールという結果で、松村はチームとともに波に乗る。

文:林口翼(長野担当)


明治安田生命J3リーグ 第17節
7月8日(日)17:00KO 長野U
AC長野パルセイロ vs カターレ富山
長野Uスタジアム(AC長野パルセイロ)
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