【秋田 vs 相模原】 ウォーミングアップコラム:尾本敬が目指す「プレッシャーをはねのける強さ」

2018年7月7日(土)


サッカーでは「いい守備がいい攻撃につながる」という言葉がある。

秋田は15試合を終えて失点数「12」で、沼津の「8」に次いで2番目に少ない。秋田が沼津よりも1試合多く消化していることを踏まえると、リーグでも「いい守備」ができているチームだといえる。

一方で秋田の得点数「14」は、リーグで2番目に少ない。もちろん冒頭の言葉がすべてのチームにあてはまるわけではないが、尾本敬(写真)はこの状況をどのように捉えているだろうか。

尾本は「相手が秋田の攻撃や守備を研究してくるので一概には言えない」とした上で、「攻撃陣が前から相手を追ってくれて、最後のところも自陣まで帰ってきてくれる。失点数が少ないのは彼らの貢献があってこそで、守備陣としてはとても助かっていますけど、そこから攻撃になったときにパワーが落ちる。なのでもっともっと攻撃陣を助けられるような守備ができれば、もう少し点が取れて、もっともっとチームとして上がっていくと思います」という。

尾本はこれまで9試合に出場し、主に3バックの中央でディフェンスラインの統率を担っており、これまでの取材でもラインコントロールを課題として挙げていた。たとえば相手の攻撃に押されたときにも、勇気を出してラインを上げることがポイントなのだろうか。

「引いたら相手のゴールから遠くなるし、その分走る距離も長くなって前の選手にとってはキツくなる。相手が押し込んでくれば裏にスペースができてカウンターがしやすい状況はあると思いますけど、相手ゴールに近いほうが点が入る可能性が高くなるので使い分けというか。耐える時間はしっかり耐えて、前から引っ掛けられるところは引っ掛ける。それはみんなやり続けていることだから、全員で話し合って、もっと精度を高められればと思っています」

尾本自身はここ3試合、ベンチ入りしながらもプレーからは遠ざかっている。「いまはちょっとコンディションがよくないですけど、それはサッカー選手である以上つきまとうこと。チームがやっている仕事に貢献できるように、コンディションを上げたいと思っています」と前を向く。

今季から秋田に加入し、個人の課題としてメンタル面を挙げる。「秋田はJ3チャンピオンで、今年はまわりから追われる難しい立場。そこで勝者のメンタリティを発揮しなきゃいけないと思っています。昨季、秋田は前半戦は勝ち続けて、後半戦は少し苦しんだ。そういう場面でプレッシャーをはねのける強さを出せれば」

尾本が所属した栃木は、昨季序盤戦で苦みながら持ち直し、最終節でJ2昇格を成し遂げた。その経験を踏まえて、秋田のこれまでの戦いぶりを振り返る。「昨季の栃木は最初よくなかった。でも勝っていくなかでどんどん自信をつけていった。秋田はいま、なかなか継続して勝てていなくて、よくなったらちょっと悪くなって、またよくなっている。でもこれも経験。次は継続性というか、自分たちがいい流れになったときに手放さないようにしたい。チームは我慢強くやってきている。それが絶対に実を結ぶときが来ると思うし、杉山弘一監督もずっと気持ちを切らさずにやっていこうと話しているので、我慢してみんなでやり続けたい」と力を込める。

秋田は今節、尾本にとって恩師にあたる西ヶ谷隆之監督率いる相模原と対戦する。西ヶ谷監督が水戸のトップチームのヘッドコーチを務めていた2013年から2014年の2年間、尾本は主力CBの1人として在籍し指導を受けた。

「西ヶ谷さんは本当にサッカーの知識がすごく豊富で、海外のサッカーもめちゃくちゃ観ています。コーチとして指導を受けていたときも、細かい一つひとつのプレーを教えてもらったし、緻密な戦術や技術を持っている人です。秋田に対してどんなスカウティングをして何をしてくるのかすごく気になりますし、具体的なことは教えてくれないでしょうけど(笑)、今季が終わったら聞いてみようと思います」

相模原には特長のある選手が前にいて、J1やJ2で長くプレーした実績をもつ選手も多い。「一瞬の隙を与えたら決めてくるような選手たちだと思うので、90分間集中を切らさずにやるのが大事ですし、ホームなのでしっかり秋田らしさを発揮して勝てるようにしたいです」

文:竹内松裕(秋田担当)


明治安田生命J3リーグ 第17節
7月8日(日)15:00KO A‐スタ
ブラウブリッツ秋田 vs SC相模原
あきぎんスタジアム(ブラウブリッツ秋田)
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