【千葉 vs 大宮】 ウォーミングアップコラム:超攻撃的な右サイドバックとして成長中の茶島雄介

2018年7月6日(金)


明治安田生命J2リーグ戦の前半戦のラストゲームだった前節(第21節)で、千葉は1−0と勝ちきって今季8勝目をあげた。決勝点となったラリベイのゴールをアシストしたのが、今季、広島から期限付き移籍で加入した茶島雄介(写真)だ。本来は攻撃的なポジションが主戦場の茶島だが、フアン エスナイデル監督がシーズン途中から右サイドバックにコンバートした。
「しっかり攻撃に絡んでいくところは求められているところだと思うので、1つ結果を出せたのはよかったと思います」。
アシストという結果についてそう話した茶島だが、実はラリベイのゴールをお膳立てしたクロスは最初からラリベイの動きが見えてのものだったわけでなかったそうだ。
「ラリベイの動きはそんなに見えていなかったけど、ペナルティエリアのあそこはもう相手が引いていたから、GKとDFの間は(クロスを入れるところが)なかったので、あそこに誰か入って来てくれと思いながら入れました(笑)。ラリベイは僕がボールを蹴る瞬間ぐらいにスッと引いていいポジションをとってくれたので、すごくありがたかったです」。
相手がケアできていなかったスペースを茶島もラリベイも察知したことで生まれたゴールは、2人の状況判断と的確なプレーの選択があればこそのものだった。そういった好連係は、現在、右サイドハーフでプレーし、前述の得点シーンで茶島にスルーパスを出した船山貴之との間にもある。船山が「2人の連係はうまくいっている」と話していたことを伝え聞いた茶島は、こう話して船山の能力の高さと献身性による効果に感謝していた。
「(4−2−2システムで、茶島が右サイドバック、船山が右サイドハーフは、第20節)松本戦でいきなりというか、あれが1試合目でしたけど、(連係は)だいぶよかったので。タカさんは頭のいい選手だし、技術もあるし、自分の前でハードワークもしてくれます。いい関係ができているというか、それはうまくやれますよねっていう感じです(笑)」。

不慣れなサイドバックでは特に守備面で課題がまだあるし、上下動の長さも回数も多いポジションとあって、試合の終盤には疲労の蓄積で足を攣ることもある。そして、負傷欠場した時期もあったが、悔しいはずのそんな時間も茶島はレベルアップの糧にした。
「サイドバックをやっているので慣れないところもあったし、いつもやっていないところで自分が動かされているような動きと、自分から動けるようになってくるのとではやっぱり疲れ方も変わってくるので、そこはどんどんやっていけばたぶん改善されてくるところではあると思います。試合を上から見ていたら、今はどういうふうに動いたらうまくいくかとか、どういうタイミングで前に上がったらいいかというのは、けっこうわかりやすかったです。そういう意味では試合を上から見る時間もあってよかったかなとは思いますね」。

今節で対戦する大宮は現在、千葉が1−0で勝った前回対戦(第13節)で60分に交代出場し、スピードとテクニックを併せ持つプレーで千葉を翻弄したマテウスが左サイドハーフでスタメン出場中だ。前回対戦時の千葉は3バックで、右ウイングバックで出場していた茶島はマテウスの対応に苦労したが、今節でもマッチアップする可能性は高い。
「マテウス選手もそうですけど、個人の能力が高い選手が大宮にはいっぱいいると思うので、自分だけじゃなくて周りとうまく連係しながら、チーム全体でしっかり守れば絶対大丈夫だと思います。次はどうなるかわからないですけど、最初から(マテウス選手と)やれるのは、僕からしたら全然問題ないというか大丈夫です(笑)」。

フアン エスナイデル監督は7月5日の囲み取材で、マテウスを含めたサイドの攻防についての記者からの質問に「茶島も今、いい状態にいますよ。茶島はもう超攻撃的になっていますし、マテウス選手をディフェンスに終始させることをしたいと思っています」と答えた。そして、茶島もまたマテウスとの対戦について「楽しみな感じですか?」と聞かれて「はい」と笑顔で答えた。『攻撃は最大の防御』という言葉があるが、千葉は大宮とのサイドの攻防では攻めることで守備の負担を減らし、主導権を握ろうとしている。そのサイドの攻防で鍵を握る選手の1人が茶島であることは間違いない。

文:赤沼圭子(千葉担当)


明治安田生命J2リーグ 第22節
7月7日(土)18:00KO フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs 大宮アルディージャ

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