【町田 vs 新潟】 ウォーミングアップコラム:「資さんうどん」に先駆けて首都圏進出。下坂晃城のプレーとうどんの話

2018年6月23日(土)


今季のFC町田ゼルビアには「こうき」という名の新加入選手が3人いる。第18節・徳島ヴォルティス戦、第19節・FC岐阜戦ではその3人が揃い踏みを果たした。

DF下坂晃城(写真)はケガもあり、FW杉森考起、GK福井光輝に比べて公式戦への登場が遅くなっていた。しかし徳島戦で今季初先発を果たすと、左SBで2試合の勝利に貢献している。

下坂本人は「まだ自分の良さを出せている試合がない」と不満顔だ。中央へ絞るポジショニングなど守備面は町田の戦術に適応しつつある一方で、攻撃面で「もっと見せられる」というのが彼の自負。

彼は右利きだが、左利きと同等以上の左足クロスやパスを持っている。24日のアルビレックス新潟戦に出場すればホーム初登場だが、彼の持ち味が出る試合になれば嬉しい。

そんな下坂に一度聞いてみたい話のテーマがあった。それは「うどん」。

彼は町田入りが決まったときに「うどんが大好きなので、皆さん、ぜひ町田のおいしいうどん屋さん情報も教えてください!」とコメントしたほどのうどん好きだ。

うどんと言っても秋田の稲庭うどん、香川の讃岐うどんと様々な種類がある。稲庭は「つるっとしたのどごし」に特徴があるし、讃岐うどんなら「コシ」が命だ。

東京多摩地方や埼玉なら「武蔵野うどん」というご当地うどんがあり、太くてごわごわした麺を、具沢山のつけダレで食べる。

北九州市出身の下坂が好むのは、ふわっと優しい食感を持つ博多うどん、福岡うどんだ。町田市内には1966年に福岡県で創業したうどんのチェーン店「ウエスト」がある。下坂も既に3回ほど足を運んでいるという。

しかし彼はそこで「アウェイの洗礼」を受けた。下坂は困惑した顔で振り返る。「周りの人はそばを食べていて、僕だけうどんを食べている感じでした」

首都圏の住民はうどんより蕎麦を好む傾向が強い。ウエストのようなうどん寄りの店舗でさえ、そばの勢力に押されてしまう。そんな現実が彼にとっては不本意だった。

また東京のうどん専業店は「讃岐系」が多い。町田の選手、サポーターも足を運ぶ町田市野津田のうどん店「かいと」は下坂本人も「美味しいです」と認めるように美味だが、やはり讃岐系だ。

下坂は郷土の味を求め、目黒区の「二◯加屋長介(にわかやちょうすけ)」のような地元発祥のうどん屋まではるばる足を運ぶこともあるという。

下坂の一押しは創業1976年、北九州発祥のチェーン店である「資(すけ)さんうどん」だ。ここは下関の2店舗を除くと、出店が九州のみ。東京では当然食べられない。

しかしこのチェーンを運営する「株式会社資さん」は、今年3月にユニゾン・キャピタル・パートナーズに買収されている。これは世のうどん好き麺好きに衝撃が走るビッグニュースだった。ファンドが買収するとなれば、そこに成長性を見出しているはずで、九州外への出店を念頭に入れているとの報道もあった。下坂も「全国展開は嬉しいです」と大きな期待を口にする。

一足早く九州外への進出を果たした下坂にも、うどんに負けない「太く長い」活躍を期待したい。

文:大島和人(町田担当)


明治安田生命J2リーグ 第20節
6月24日(日)18:00KO 町田
FC町田ゼルビア vs アルビレックス新潟
町田市立陸上競技場(FC町田ゼルビア)
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