【秋田 vs F東23】 ウォーミングアップコラム:「アグレッシブな泥臭さ」を取り戻し、約1ヶ月ぶりの勝利に向け山田尚幸が走り切る。

2018年6月9日(土)


2-0での敗戦というスコア以上に、前後半でシュート3本にとどまり元気のなさを感じた前節の鳥取戦。キャプテンの山田尚幸(写真)は「相手のほうが勢いがあったし、ウチがやりたかったことを相手にやられてしまった。試合の入りは非常に良かった。でも相手ははっきり引いて守り、僕らが長い間ボールを握りながらも、そこから崩していけないという課題が出た試合になりました」と振り返る。

今季の秋田は試合の入りが良く相手を押し込むが、そこで点を取り切れないと流れが停滞する傾向がある。ここまでの全12ゴールのうち、9ゴールが前半に生まれている現状からも、試合開始の勢いがポイントになっていることがうかがえる。

鳥取戦では27分にロングスローから失点し、その後は秋田が巻き返す場面は少なかった。「失点後はそれほど気落ちせず、ボールを保持していたので、点につながるシーンが作れればと思っていました。でも結果的にはもっともっとシュートを打たないといけないし、ゴールに向かわないといけなかった。クロスも何本かは上げてはいたんですけど、枚数のある攻撃をしないと相手DFを脅かすには至らない。前線のサイズの点でも、クロスだけだと相手もわかりやすい」

J3の多くの監督が、秋田との対戦で「3トップの攻略」をポイントに挙げるように、前線の3人を機能させまいと徹底してくる。そこで攻撃に厚みを出すために、ダブルボランチの山田や藤山智史が流れを読みながら攻撃参加を図っているが、得点力向上という点ではまだまだ改善の余地があると言えそうだ。

前節は秋田にとって攻守の鍵となるセカンドボールの奪い合いでも、鳥取に先を越された。「最近はセカンドボールがこっちにこぼれてくる試合は少なく、うまく拾えていないのには原因がある。真ん中のボランチ2人で奪えないなら、周囲と協力しながら狙わないといけない。そのためには全体のコンパクトさが必要だし、最初にどれだけ思い切り競れるかで次が予測もできる。そうした細部をまだまだ詰めていかなければと思います」

今節はFC東京U-23をホームに迎える。2017シーズンの戦績は1分1敗。第15節のアウェイゲームでは試合終了間際のゴールで追い付かれ、第26節のホームゲームでは先制しながらも、後半40分以降に2ゴールを決められ逆転負けを喫した。
若く高い技術をもつ選手たちが、昨季から継続して成長。前節の鹿児島戦ではカウンターから2点を奪う勢いもある。さらにロシアW杯の中断期間のため、トップチームの選手が遠征に帯同する可能性も高い。
これまでの戦績からも決して侮れない相手だが、むしろこうした相手との試合だからこそ「秋田らしさ」をぶつける試金石になるはずだ。

山田は言う。「アウェイまで足を運び、僕たちが勝てなくても『次勝とう』と言ってくれるサポーターの方々がたくさんいた。秋田の勝利のために応援してくれる皆さんの期待に応えないといけないし、それに見合ったプレーをしないといけない。うまいプレーは華やかで目立つかもしれないですけど、僕たちの良さはやっぱり泥臭さ。そういうプレーを90分間みんなで続けて、相手を圧倒するような試合を見せたいですし、勝って、いろんなひとを笑顔できたらなと思います」

「秋田らしさ」とは球際で戦ってセカンドボールを奪い、試合が終わるまで走り切る、華麗さとは反対のアグレッシブな泥臭さにある。それを取り戻して、ホームのサポーターと勝利を分かち合いたい。

文:竹内松裕(秋田担当)


明治安田生命J3リーグ 第13節
6月10日(日)15:00KO A‐スタ
ブラウブリッツ秋田 vs FC東京U−23
あきぎんスタジアム(ブラウブリッツ秋田)
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