【札幌 vs 清水】 ウォーミングアップコラム:チームを支える真のプロフェッショナル。背番号32が清水の前に立ちはだかる

2018年5月15日(火)


グループステージ前節の甲府戦。試合中には両チーム通じて誰よりも感情を露わにしてプレーをしていたように見えたし、試合後にミックスゾーンを通る際も、誰よりも悔しそうな表情をしていたように見えた。

J2の甲府に0-3のスコアで敗れた前節。「点を取られては、下を向いてしまっている感じがあった。それを変えられなかったのは自分の責任でもある」「もっともっと要求し合わなければいけなかった」。石川直樹(写真)はそのように振り返り、悔しさをにじませた。1試合1試合、すべての試合に全力を注ごうとするこの選手らしさを感じた。そしてこれは完全なる余談ではあるが、ミックスゾーンで悔しさを露わにしながらも、新潟在籍時に指導を受けたことがある現甲府の上野展裕監督の姿を見つけると、素早く駆け寄って丁寧に挨拶をしていた光景も印象深かった。

リーグ戦では試合終盤に試合を引き締めるクローザー的な役割を果たし、ルヴァンカップでは若手選手らを牽引してチームリーダーとしての役割を担う。15連戦という過酷なスケジュールのなか、リーグ戦とルヴァンカップの両方で重要な存在となっている石川は、本当に休みなくプレーを続けている。どの試合でも全力蹴球だし、前述したように、そうしたなかでもお世話になった人々への礼儀もまったく怠らない。

まさに真のプロサッカー選手だと思う。目の前の試合で常に勝利を追求し、オフ・ザ・ピッチでもしっかりと立ち振る舞う。チームは現在、リーグ戦で11戦負けなしの3位という好成績を収めている最中だが、試合後のお立ち台でヒーローインタビューを受けたりすることはないものの、過密日程のなかでも常に背筋をピンと伸ばしてプロとしての姿勢を保ち続けるこの石川のような選手は、間違いなく縁の下で力強くチームを支えていると思うし、好成績の原動力になっているとも強く思う。

残念ながらこのルヴァンカップでは敗退が決まってしまい、あまりこうした言葉は使いたくはないが、清水戦はいわゆる「消化試合」と評されてしまいかねない試合だ。でも、そうした試合だからこそ、プロとしての存在感を見せてくれるのがこの石川だと確信している。間違いなくチームを鼓舞するだろうし、そうした立ち振る舞いをするからには自らもハードワークをいつも以上に演じるはず。そして、グループステージ突破の可能性を残す清水の前に、いやらしいほどに力強く立ちはだかることだろう。

文:斉藤宏則(札幌担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 第6節
5月16日(水)19:00KO 札幌厚別
北海道コンサドーレ札幌 vs 清水エスパルス

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