【神戸 vs 鳥栖】 ウォーミングアップコラム:"真ん中"を勝ち取る。松下佳貴、ルヴァンカップにかける

2018年5月15日(火)


約1週間前のYBCルヴァンカップ湘南戦で90分間プレーしたボランチ松下佳貴(写真)は、「いや〜久々すぎて…キツかった」と振り返った。15連戦という過密スケジュールの影響で「(リカバリーが中心のため)なかなか強度を上げた練習ができない上に、試合にも絡めていなかったので、カラダ的に厳しいものがあった」と続けた。
 
公式戦の出場は4月4日の2018JリーグYBCルヴァンカップ第3節の湘南戦以来。90分間の出場は、約2ヶ月前(3月14日)のルヴァンカップ第2節・鳥栖戦にまでさかのぼる。三田啓貴やチョン ウヨンが加入した中で、松下は開幕スタメンを勝ち取った。が、わずか2試合でスタメン落ち。天国から地獄へと突き落とされたようなシーズン前半を過ごしていた。

とはいえ、腐っていたわけではない。「苦しいけど、楽しい」と話す。理由は、ボランチでポジション争いをできているからだ。

昨季はサイドバックやサイドハーフなど複数ポジションを任され、むしろ“本職”以外での出番の方が目立っていた。それでも当時は「試合に出られるならどこでも。全てが自分の経験になる」と前向きにトライしていたが、やはり腑に落ちない部分があったのかもしれない。

「試合にはあまり絡めていないけれど、やっぱり真ん中(ボランチ)でプレーするのは面白いですし、真ん中でポジション争いをしているのは楽しいです」。
“タマくん”と慕う三田の加入も松下にとってはいい刺激になっている。「同じ左利きで同じポジション。タマくんから盗めるところは盗んで、いいところを吸収しながら自分を高めることを意識してやっています。タマくんに全部負けているとは思っていないし、ポジションを勝ち取りたいですね」。
そのためには、何より試合でのアピールが必要。今節のルヴァンカップ鳥栖戦で存在感を示し、15連戦最後の札幌戦(明治安田生命J1リーグ第15節)で出場という青写真を描く。
「(FIFAワールドカップによる)中断期間前にアピールできる貴重な試合ですし、出場したらそのチャンスをしっかりものにしたい」。

よく言えばマルチロール、悪く言えば器用貧乏だった昨季までの松下ではなく、しっかり真ん中でポジション争いをできている今季。「ライバルは多いですけど、真ん中でレギュラー争いをできている。あとは勝ち取るだけ。ルヴァンカップからしっかりアピールしていきたいですね」。松下はしっかりとした口調で話した。

文:白井邦彦(神戸担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 第6節
5月16日(水)19:00KO ノエスタ
ヴィッセル神戸 vs サガン鳥栖

スタジアムナビ