【琉球 vs 富山】 ウォーミングアップコラム:平常心で戦う。闘将へ転生する朴一圭の不撓な気力

2018年3月10日(土)


2018年シーズンの幕開けとなる3月11日の富山戦。25人の琉球戦士たちは開幕戦に向け、3年目の指揮となる金鍾成監督が時間をかけて積み上げてきた攻撃戦術に手ごたえを感じながら各々のスキルアップと課題克服に努めてきた。昨年藤枝で13ゴールを奪った枝本雄一郎をはじめ、小松駿太、播戸竜二といった実績ある選手が今年チームに加わり、エース富所悠やDFリーダー増谷幸祐ら既存の選手と融合した新生琉球は「J2昇格」という明確な目的地を目指して大海原に乗り出す。

その個性あふれるメンバーを率いるのは、指揮官から「ピッチ上の監督」と信頼を寄せる朴一圭(写真)。過去2シーズンは琉球の正GKとしてゴールマウスを守り続け、抜群の反射神経と強い精神力でピンチを防ぐ姿にチームメイトもサポーターも勇気づけられてきた。最後尾からチームを見守り続けてきた朴は今年、金監督の期待を背負いキャプテンに就任。ゴールを守ってきた鬼神は今年、チームの先頭に立つ闘将へと生まれ変わった。

「今までと違って今年はJ2クラブライセンスを持った状態で開幕を迎えられる。その影響もあると思いますが練習する選手たちの姿を眺めていると、成績を残せば上に行けるんだという強い気持ちがあふれているように感じられます。その中でいかに自分たちのサッカーを平常心持ってやれるのか。それをサポートするのが僕の役割だと思っています」。(朴一圭)

昨年もJ2昇格を目指し開幕を迎えるも、その時点では琉球はJ2クラブライセンスを保持してなかった。そのため目標が定まらない状況に選手たちも「本当に昇格できるの?」と疑心暗鬼になりながらプレーしていたという。しかし今年は明確なビジョンが存在しており、トレーニング中も積極的に声を出しコミュニケーションを取り合う選手の姿が見て取れる。ただ、いきり立つ姿とは裏腹に朴は一抹の不安も覚えていた。

「今までとは異なるモチベーションが僕も含め選手たちの心の中にあって、強い気持ちを持ってシーズンを迎えられることにとてもワクワクしていますし、早く試合がしたくて体がうずいています。ただ、昇格という現実味を帯びる中、プレッシャーや試合状況などによってその前向きな気持ちが遮られたとき、自分たちで難しいシチュエーションにさせてしまわないかという不安もあります。リーグ戦はこれまでの練習試合と比べても相手がかけるプレッシャーの度合いがまったく違う。何が起こるかわからないからこそ自分たちが構えてしまって硬さがでてくるかもしれないし、それが開幕戦ならなおさら。だからこそいかに自分たちが追求するサッカーを体現し平常心で戦えるかというところを開幕戦で見せられるかが重要になると思うんです。失点しないことはもちろんですが、自分はキャプテンとして選手を後押しできるよう声をかけ続け、戦う意識を途切れさせないようチームのバロメーターを上げながら進化した琉球を見せたいと思っています」。

朴一圭は幾年も常に全力を出し切り、強い信念を持ってプレーしてきた。そしてふつふつと燃やす熱い炎は次第に心を強靭にし、今ではどのような困難にあっても屈しない鋼の心となった。
一意専心の気持ちを忘れず、キャプテンマークを巻いた朴一圭はいよいよピッチに立つ。

文:仲本兼進(琉球担当)


明治安田生命J3リーグ 第1節
3月11日(日)14:00KO 沖縄県陸
FC琉球 vs カターレ富山
タピック県総ひやごんスタジアム(FC琉球)
みんなの総合評価 (4.0)
臨場感 (3.6)
アクセス (2.8)
イベント充実 (4.1)
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