【藤枝 vs 長野】 ウォーミングアップコラム:地元高校出身GK、杉本拓也。もっともっとMYFCのことを知ってもらうために

2018年3月9日(金)


今季は経営体制を一新して新たなスタートを切った藤枝MYFC。目標の「5位以内」に向けて結果を出すことはもちろん、地元への定着度や認知度を高めていくことが大きなテーマとなっている。

昨年のホーム平均入場者数は1,448人。J2ライセンスの基準となる3千人を越えるには、それを倍増させなければならないが、まずは地元の応援者を増やすことが、スタジアム問題を前進させるためにも欠かせない。

そこは選手たちもよく理解しており、昨年は浅田大樹(今季はキャプテンに)を中心とした「浅田劇団」によるゆるい動画をSNSに繁茂にアップするなど、自分たちでも認知度アップのための努力を続けている。

そうした意味でも今季の新加入選手で注目されるのは、榛原郡吉田町(藤枝市の南側の町)の生まれで、唯一の地元高校(藤枝明誠高)出身者であるGK杉本拓也だ。

日本大学の4年時にガイナーレ鳥取の特別指定選手となり、2012年から同クラブに加入して6年間在籍して、J2で22試合、J3で90試合ゴールマウスを守ってきた。

「長く鳥取を引っぱってきていたGKで、いつか地元の藤枝で一緒にプレーできたらいいなと思っていた選手です。本当に技術があってキックの精度も高いし、身長は高くないけどシュートストップに優れていますし、コーチングや味方とのコミュニケーションで守れるGKだと思います」と大石監督もその実力と経験に太鼓判を押す。J3内では高いレベルでオールラウンドなGKと言えるだろう。

杉本本人も「地元でプレーできるのはすごく幸せなことだと思います。知り合いがたくさんいる中でプレーするのは若干のプレッシャーもありますが、それは承知のうえで来ましたし、『応援しているよ』とよく声をかけてもらえるのは本当にありがたいですね。チームの雰囲気もすごく良いので、楽しくやれています」と充実感を口にする。

開幕前の表敬訪問などでも杉本は大歓迎されており、地元の選手が活躍することが本当に大事であることを大石監督も実感していると言う。

「Jリーグに入っているとはいえ、まだまだ認知度が低いチームだと思うし、どんな選手がいるのかも知られていないと思うので、もっともっと多くの人に知ってもらいたいですね。そのためには、やっぱり勝つことが大事ですし、結果がついてくれば人も自然に増えてくると思うので、勝ち続けることが僕らのいちばん大事な仕事だと思っています」(杉本)

開幕に向けての準備という意味では、大石監督も選手たちも近年にないほど良い手応えをつかめている。

「プレシーズンで非常に厳しいトレーニングをしてきましたし、身体の仕上がりもすごく良くて、紅白戦でも良いサッカーができていると思います。あとはそれをピッチでうまく表現できれば、結果はついてくると思っています。攻撃に関しても良い選手がたくさんいて、シュートを受けていても非常にレベルが高いですし、点は必ず取ってくれると思います。本当に攻撃的なチームなので、あとは後ろの僕らがどれだけ我慢できるか。とくに先に失点しないことが大事なので、そこで自分の仕事をしっかりと果たしたいと思います」(杉本)

経験豊富で地元愛も強い新たな守護神。彼が頼もしい働きを見せ続けてくれるかぎり、藤枝総合運動公園サッカー場は徐々ににぎわいを増していくことだろう。

文:井上慎也(藤枝担当)


明治安田生命J3リーグ 第1節
3月10日(土)13:00KO 藤枝サ
藤枝MYFC vs AC長野パルセイロ

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