【千葉 vs 横浜FC】 ウォーミングアップコラム:記録更新の7連勝&J1昇格プレーオフ進出を目指す『10番』町田也真人

2017年11月18日(土)


自分たちでこういう結果を招いてしまっているので。可能性がある限りは目指すのがプロだし、もう本当に最後に駆け上がって行ったチームがやっぱりJ1昇格プレーオフを制すると思うので、ここが正念場だと思っています」
町田也真人(写真)がこう話したのは第38節・福岡戦の前々日の10月20日だった。第37節終了時点の千葉は、J1昇格プレーオフ進出圏内の6位の徳島とは勝点差7の勝点53で10位。J2リーグ戦は残り5試合となり、J1昇格プレーオフ進出にはあとがない状況だった。
2連勝していた千葉は福岡に2度のPKがあった一戦を1-0で制し、第39節・大分戦、第40節・町田戦をいずれも2-1で競り勝つと、名古屋と対戦した前節は3-0の快勝。まさに駆け上がるような勢いで勝ち続けてクラブのタイ記録の6連勝をマークし、前節終了時点で6位の東京Vとは勝点差2の8位まで浮上してきた。

前節を振り返ると、ラリベイの2得点と為田大貴の1得点はもちろん大きいが、短いパスをつないで攻めるスタイルの名古屋に対し、千葉の前線からの連動したプレスが効果を発揮したことが大きい。そして、町田はそういったプレスでの貢献度が高く、前節では名古屋の和泉竜司がコントロールしていたボールを奪い、為田のゴールをお膳立てしていた。
166センチ、58キロと小柄な町田は激しいフィジカルコンタクトでのボール奪取は狙わず、「相手にボールが入るところで無理に奪おうとするのではなく、相手がボールをコントロールしたところのちょっとした隙を逃さずにボールを突っついて奪うことも狙っています」と以前に話していた。実際のところ、前節では前述のシーン以外にも名古屋のワシントンからボールを奪って仕掛け、ラリベイの決定的なシュートにつながるパスを出している。

優れた攻撃センスとテクニックを持ち、トップ下でのプレーが得意な町田だが、千葉加入後は左右のサイドハーフでもプレー。今季はフアン エスナイデル監督が主に採用してきた4-1-2-3システムでは、右のインサイドハーフでのスタメンが多かった。
「ポジションがトップ下から1個下がるということで、そのポジションでは監督から『後ろのビルドアップから最後まで、お前が全部やれ』というふうに言ってもらえて、今までは後ろのビルドアップには参加しなかったですけど、自分にしかできない組み立てやアクセントを意識するようになりました。ただ、そこに重きを置きすぎちゃって、ゴール前のシーンがちょっと少ないかなというのは今の自分の課題ではあります」

現在、千葉が4-4-1-1システムで戦う中で、町田はセカンドトップではなく右サイドハーフでプレー。ゴール前に入って行ってシュートを打つよりも、サイドでの攻撃の組み立てをしながらクロスを含めてラストパスを出すことがどうしても多くなっている。
「今季はいろいろポジションも変わったけど、今は楽しくやれているし、本当にどこでもできるというのは自分の自信になっているから、それを最後にいい形で出したいです。アシストも連続でできているし、あとは自分で点も取れればうれしいですけど、とりあえず勝って7連勝を達成したいです。それだけです」

千葉はJ1リーグ戦で1度、6連勝中の今回を除けばJ2リーグ戦で2度、6連勝をマークしているが、7連勝はまだない。だが、千葉のJ1昇格プレーオフ進出は7連勝が最低条件で、あとは7位の松本、6位の東京V、5位の徳島の結果次第という状況だ。専修大学卒業時にあえてJ2の千葉への加入を決めた町田は、J1昇格への思いがひときわ強い。そして、今季は町田にとって千葉で初めて『10番』を背負って戦ったシーズンだった。
「僕はこのチームに愛着があるというか、このチームをJ1に上げたいという気持ちは強いので、その意味で『10番』を託してもらって、とっても光栄です。最初の頃はたぶんサポーターの皆さんは僕を見て、フィジカル面とか『こいつ、大丈夫かな』っていうくらいの感じだったと思うんです。でも、ちっちゃくても戦えるなって思われる選手になりたいという気持ちがあるので、そういうのを見せたいなと思っていますし、もっと存在感を出したいですね」
以前にそう話していた町田が今節で攻守に存在感を発揮した時、千葉は連勝記録を7に更新するに違いない。そして、その先にはJ1昇格プレーオフというもう1つの戦いの場が待っているはずだ。

文:赤沼圭子(千葉担当)


明治安田生命J2リーグ 第42節
11月19日(日)16:00KO フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs 横浜FC

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