【山形 vs 岐阜】 ウォーミングアップコラム:茂木力也は、山形の可能性を示す

2017年11月18日(土)


主導権を握りながら終了間際の失点で勝ちきれない試合を続けていた山形が、前節・水戸戦は最後まで失点ゼロで乗り切り、4試合ぶりの勝利を収めた。

ロングボール主体の相手に対し、前線に連動したアプローチと後方のセカンドボール対応に奔走。攻撃でもボールサイドへのサポートと中央への戻りを常に繰り返した。チームの終盤には足が限界に達し、試合終了の笛を待たずに交代でピッチを後にしたが、終始相手を上回ったチームの中心で、21歳は柔軟にして重厚な存在感を放っていた。

チームキャプテン・本田拓也の負傷もあり、4-3-3のアンカーに入って3試合になる。水戸戦の一つ前の大分戦では、山形が88分に先制。しかしその直後、敵陣からのスローインをカウンターで返されたシーンで、自陣までスプリントで戻りスライディングでクリアにいったボールがそのままゴール方向にこぼれ、それを相手に押し込まれてチームは勝利を逃した。

木山隆之監督は「力也があそこまで必死になって戻って、それを非難するのも簡単だけど、あれ、力也じゃなかったら戻れてない」と話し、リードした場面でスローインを急いだことや、そこでの全体のポジショニング、ボールに食いつき過ぎて背後を空けたこと、キーパーの対応など、それ以外の部分で失点の要因とチーム全体の未熟さを指摘した。ただし、最後にボールに触った茂木にとっては、自らの問題だった。映像を何度も見返し、青野慎也コーチや大和田真史コーチとも個別に話をし、客観的な分析を加えた。「あれがいい経験になるように、今後やっていければいいと思います」。自らのなかで決着させ、水戸戦では一つの答えを出した。

愛媛でプレーした昨シーズンは、おもに3バックのセンターでリーグ戦33試合に出場した。最終節に出場すれば、それを越える34試合目。痛い思いをすることもあるが、そのたびにそれをポジティブなエネルギーに換えてみせる。茂木の伸びしろは、そのまま山形の可能性を表している。

文:佐藤円(山形担当)


明治安田生命J2リーグ 第42節
11月19日(日)16:00KO NDスタ
モンテディオ山形 vs FC岐阜

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