【鳥取 vs 北九州】 ウォーミングアップコラム:「何とか流れを変えたい」自らの苦境を乗り越え、チームの苦境に立ち向かう亀島周

2017年11月11日(土)



「久しぶりの公式戦で緊張しましたが、ずっと試合に出ていなかったぶん、やってやろうという思いでした。体力的にも精神的にもきつかったですが、戦う気持ちは忘れずにプレーして、やり切ることができました」

C大阪U-23とアウェイで対戦した前節、DF亀島周(写真)は左サイドバックで先発出場。約1年ぶりの公式戦出場でフル出場し、攻守にフル稼働した。

広島ユース-流通経済大を経て加入したプロ1年目の昨季、開幕戦で先発フル出場。チームが低迷する一方で多くの出場機会をつかみ、ルーキーイヤーとしては悪くないシーズンを過ごしていた。しかし10月末の試合中に負傷。右膝の前十字靭帯と内側側副靭帯損傷、全治8カ月の重傷だった。

「広島ユース時代、高校3年のときに左膝の前十字靭帯を負傷したことがあります。今度は右で、膝のケガは2回目なので、すごく落ち込みました」と当時を振り返る。柱谷哲二監督から森岡隆三監督に代わった今季、リハビリからのスタート。それでも「落ち込んでいても仕方ないので、歯を食いしばって」復活への道のりを歩んだ。

練習試合で調整を重ね、10月30日には広島との練習試合に右サイドバックで先発フル出場した。「広島の練習場でプレーするのはユースを卒業して以来6年ぶり。やってやろうという気持ちで臨みました」。ユース時代にトップの練習に参加した際にプレーしたことがある、自らの原点の地とも言える場所でのプレーが最終調整となり、J3の舞台に帰ってきた。

個人的には大きな一歩となった。しかし試合は0-2で敗れ、チームは最下位に転落。「久しぶりに復帰して、すぐ先発で使ってもらったにもかかわらず、チームの悪い流れを断ち切れなかったのは、本当に悔しい」と、もどかしそうに言葉を絞り出す。

ホームに北九州を迎える次節。「チャンスがあれば、何とか流れを変えたい。そのためには自分のプレーをすべてにおいて高めるだけでなく、周りを動かしたり、鼓舞することも必要。チーム全体で勝利をつかむために、どう協力していくかが大事になる」。苦境を乗り越えた男は、次はチームの苦境を救うために、より一層の貢献を期している。

文:石倉利英(鳥取担当)


明治安田生命J3リーグ 第31節
11月12日(日)13:00KO とりスタ
ガイナーレ鳥取 vs ギラヴァンツ北九州