【福岡 vs 湘南】 ウォーミングアップコラム:エース復活を誓うウェリントン。流した涙はゴールで晴らす。

2017年11月4日(土)


「終盤の残り数試合となり、チームのために自分の力を発揮しなければいけないところで、ああいう行為をしてしまったことを非常に反省している。次の試合ではその気持ちをピッチの中でサポーターのみなさんにお見せしたい。気持ちの切り替えはもちろん、次の試合に向けて集中して準備している」
湘南ベルマーレ戦を控えた2日、多くの報道陣の前でウェリントン(写真)は答えた。その表情に迷いは微塵も感じられない。チームのために、サポーターのために、そして自分のためにゴールという結果で応える。ただ、その1点にだけ集中している。

自身のサッカー人生の中で、1試合で2度のPKのチャンスを決められなかったのは初めてのことだった。しかも、試合はJ1自動昇格に向けて勝たなければいけない重要な千葉戦。勝点を積み重ねなければいけない試合での出来事に、2本目のPKを失敗した直後はプレーを続けることができなかった。しかも終了直前に2枚目の警告を受けて退場処分に。母国ブラジルなら、どんな仕打ちを受けたか分からない。しかも試合は敗戦。試合後に流した涙が、ウェリントンが受けた精神的なダメージを物語る。

だが、そのダメージも多くの人たちに支えられて、いまは力に変わっている。
「試合後、サポーターのみなさんが想像もできないほどの多くのメッセージを送ってくれた。しかも自分の力が必要だと言ってくれる方が非常に多かった。それは自分にとって力になったし、大きなモチベーションになったことは間違いない。絶対にやってやるぞという気持ちだし、サポーターのみなさんのメッセージに対し、今度は自分がピッチの中のプレーで返さなければいけない」

迎える試合は、ウェリントンが日本でプレーするきっかけを与えてくれた湘南ベルマーレ。2014年に自身で20得点を挙げてJ1昇格をともに喜びあった特別なチームだ。もちろん、湘南に関わる人たちもウェリントンを特別な存在としていまも見守ってくれているだろう。そのチームと自らの復活をかける試合で対戦することになったのはサッカーの神様の計らいなのかもしれない。ウェリントンは、自身にとって特別なチームである福岡と湘南に対し、そして、両チームに関わる人たちに対し、自らの力を披露することこそが恩返しだと強く心に刻んでいる。

そして湘南戦は、J1自動昇格への可能性をつなげる大事な試合でもある。
「湘南戦を含めて、残り3試合は、本当に大事な試合。福岡にJ1で戦える力があるかどうかが試される試合になる。しっかりと集中して入って行きたい」
期待されるのはゴールという結果だ。ここまで17得点。湘南に在籍していた2014年に記録した20ゴールを上回るという今シーズンの自身の目標に、あと3点に迫っている。
「掲げた目標はチームのJ1昇格に貢献するためのもの。その目標に近づけることが自分の仕事だと思っているし、そこに向かって日々のトレーニングを積んできた。自信はある」
流した涙はゴールで晴らす。ウェリントンは自らのゴールでチームを勝利に導く。

文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第40節
11月5日(日)15:30KO レベスタ
アビスパ福岡 vs 湘南ベルマーレ
ベスト電器スタジアム(アビスパ福岡)
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